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マクニカ、生成AI・LLMの企業利用促進に向けたテキスト匿名加工サービス「Private AI」を提供

 株式会社マクニカは22日、生成AIおよび大規模言語モデル(LLM)の企業利用を促進するため、カナダのPrivate AIと販売代理店契約を締結したと発表した。これにより、高いプライバシー保護とともに、あらゆる企業の生成AI・大規模言語モデル(LLM)活用とDX推進に貢献するとしている。

 マクニカでは、ChatGPTに代表される生成AIは、さまざまな領域で生産性向上に寄与すると言われており、多くの企業が生成AIの業務活用を試みている中、プライバシーに関してAIが悪用されるリスクへの対処は喫緊の課題となっていると説明。特に、個人情報保護法上の考慮事項は多岐にわたり、細やかな配慮が求められるとしている。

 Private AIは、ユーザーが大規模言語モデル(LLM)に情報を入力する際、また自社データを使ってモデルのファインチューニングをする際に、独自の機械学習アルゴリズムを活用して機密情報や個人を特定できる情報(以下、PII)を自動的に編集し、データプライバシーを確保したAIの利用を可能にするサービスを提供している。

生成AI・LLMの利用促進におけるテキスト匿名加工技術「Private AI」

 このサービスは、日本語を含む52カ国の言語に対応し、50以上のデータ種別に対応している。単なるルールベースではなく、大量のデータでトレーニングされたAIによってPIIを検出しており、その精度が非常に高い点が特長で、さらにPrivate AIはPIIだけでなく、個人保健情報(PHI)やクレジット情報(PCI)など、高度な機密性を要する情報にも対応する。また、日本独自のデータ種別(マイナンバーや日本の住所など)にも対応している。これにより、国際的かつ多岐にわたる利用環境で、高いデータプライバシーを確保しながらAIテクノロジーの恩恵を最大限に享受できるとしている。

 マクニカは、Private AIとの提携により、高度なデータプライバシーの確保とデータに基づく戦略的なインサイト提供を同時に実現することで、顧客の生成AI・大規模言語モデル(LLM)活用を促進していくとしている。