ニュース

富士通、ISID、DIPROの3社、PLMシステムの提供を中心としたエンジニアリングチェーン領域で協業

 富士通株式会社と、株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)、富士通グループのデジタルプロセス株式会社(以下、DIPRO)の3社は23日、製品ライフサイクル管理(PLM)システムの提供を中心とした、エンジニアリングチェーン領域で協業すると発表した。

 富士通と、株式会社電通グループ傘下であるISID、株式会社電通は2022年4月、エンジニアリングチェーン、サプライチェーン、デマンドチェーンの変革により、企業の継続的な事業成長と環境・社会課題の解決を実現するための協業に合意しており、その合意の下、富士通とISIDは、Siemens Digital Industries SoftwareのPLMシステム「Teamcenter」の提供に関する共同プロジェクトの発足を発表。エンジニアリングチェーン領域における製造業のDX実現に向けて活動してきた。

 今回はこの枠組みに、富士通の100%子会社であるDIPROを加え、3社でPLMシステムの提供体制を強化することになった。この協業では、3社が持つノウハウを集結させ、日本の製造業における多様な顧客課題を解決するソリューションを、短期間で安定的に提供できる体制を構築するとしている。

 具体的には、富士通の、ECM(Engeenering Chain Management)、SCM(Supply Chain Management)、DCM(Demand Chain Management)の各領域における導入経験、ISIDが持つ、ECMにおけるコンサルティングからITソリューションまでカバーする課題解決力、DIPROの、自動車業界で培ったECMにおける業務ノウハウやIT実装力といった、各社の強みを集約。Teamcenterを中心としたPLMシステムの導入を軸に、顧客に最適なソリューションを提案するという。

 また、エンジニアリングチェーンの課題にとどまらず、3社のソリューションを組合せて、サプライチェーンやデマンドチェーンにまたがる課題に関する提案にも、共同で取り組む考えだ。

 さらに3社では、Teamcenterの導入実績をもとに、富士通グループのエンジニア育成に取り組むほか、育成したエンジニアによる共同プロジェクトチームを結成し、大規模かつ広範囲の分野にわたる導入プロジェクトにも対応し、短期間で高品質なサービスを提供できる体制を構築するとのこと。