ニュース

インテル、中小企業のDX/DcX推進を目指し、SaaS事業者を支援する「インテルSaaS Market Acceleration Program」を開始

 インテル株式会社は21日、日本の中小企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)/データセントリックトランスフォーメーション(DcX)や、クラウド利活用の推進を目指し、SaaS事業者に対してビジネス促進や技術支援の活動を行う「インテルSaaS Market Acceleration Program」を、2022年第4四半期に開始すると発表した。

 インテルでは、データのやりとりや分析・活用を核として事業の刷新・成長を図る、データセントリックトランスフォーメーション(DcX)推進の活動を続けており、その中で日本の企業全体の99.7%を占める中小企業でのDX/DcXの推進に着目したと説明。一方で、中小企業のクラウド利用割合は、中堅企業や大企業に比べると低く、クラウド運用に適したIT環境の整備が必要だとしている。

 こうした問題の解決のため、インテルでは中小企業のDX/DcXや、クラウド利活用の支援者となるSaaS事業者に対して、インテルがビジネス促進や技術支援を行う「インテルSaaS Market Acceleration Program」を開始する。

 インテルSaaS Market Acceleration Programは、 ユーザーとなる中小企業がセキュリティの強化されたクラウドサービスを容易に利用できるよう、サービスを提供するSaaS事業者を技術支援し、SaaS市場の成長を図るとともに、中小企業が高度なIT人材や知識を有することなくクラウドサービスを利用できる環境を整え、労働生産性向上とDX推進を支援する。

 プログラムに参画するSaaS事業者は、中小企業とのマッチメイキングの機会を生かし、ビジネスの拡大を図れるだけでなく、クラウドインフラ/サービスやセキュリティに関するインテルの最新技術情報にアクセスでき、 技術支援/IT人材育成のトレーニングも受講できる。

 インテルでは、2022年中に複数のSaaS事業者に対して、外部・インテル主催イベントへの参加機会の提供や、ユーザーとなる中小企業のマッチメイキングといったビジネス促進活動を展開する。また、2023年からは、プログラムに参画するSaaS事業者を広く募り、前述の活動に加えて、テクノロジーセミナーの実施 、クラウドにおける最適化支援、テクニカルアドバイザリー技術支援へと活動を拡大する予定としている。

 ビジネス促進活動の第一弾として、インテルはスマートキャンプ株式会社と、日本のSaaS市場の成長を支援する目的で協業し、共同でイベントなどのマーケティング活動を実施することに合意した。

 インテルでは、製品や技術の提供に限らず、インテルがグローバルで有するさまざまな知見やノウハウも提供し、クラウドを中心とする中小企業のDXを推進し、日本の産業の成長を支援するとしている。