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KIS Security、標的型攻撃メール訓練サービス「KIS MailMon」を6月より提供

SaaS型ながら高機能を実現

 KIS Security株式会社は10日、標的型攻撃メール訓練サービス「KIS MailMon(ケイアイエス メールモン)」を6月1日から提供開始すると発表した。

 「KIS MailMon」は、標的型攻撃メールに対する企業・団体の訓練を支援するサービス。標的型攻撃メールの課題に対して、サービス提供側に必要な項目を洗い出し、訓練実施者の立場に立って必要な機能やサポートを提供するという。

 機能面では、SaaS型(セルフ型)でありながら、オープンソースを有効活用し、自社にて追加開発することにより、高機能でかつ高いコストパフォーマンスを実現している点が特徴。メールの送信予約や制御から、エンベロープ対応、訓練用URL、メール開封やリンク先画面でのデータ入力などのステータス把握、訓練実施後のスケジュール変更まで、従来のSaaS型では実現できていなかった詳細な設定を行えるとした。

 また、100種以上の訓練シナリオギャラリー(訓練テンプレート集)が搭載されており、簡単に訓練を実施可能。Emotetを模した添付ファイル型、URLリンク型(フィッシング型)が収録されているほか、より巧妙化する複合型での訓練にも対応する。さらに、訓練シナリオのカスタマイズもサポートされた。

 運用面では、迷惑メール対応や訓練メール未達時など、利用企業のメールシステム固有の問題解決などに関しても、メールセキュリティや標的型攻撃メールに精通したスペシャリストがサポートするため、スムーズに利用を開始できるとのこと。

 実施した内容については、ステータス別、訓練対象者別などの観点から、訓練途中でもリアルタイムに状況確認を行え、訓練対象者のメール閲覧メール本文のURLクリック、添付/ファイルの開封、開封したファイルのクリック、クリック後表示画面のデータ入力などの細かなステータスを把握可能。訓練結果はCSV形式でダウンロードできる(今後はレポート機能も実装予定)。

 また、オンプレミス型での提供や、パートナーへのサービス/システム提供も可能となっている。

 なお、サービス開始を記念して、訓練対象者数無制限で訓練できる「KIS MailMon 訓練実施 無償キャンペーン」を9月30日まで実施する。申込日の3カ月後末日までに1回訓練が可能で、次回訓練時には特別価格で提供するとのことだ。