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日立ソリューションズ、データラベリング作業の効率化を支援する「Labelbox」を販売

 株式会社日立ソリューションズは24日、米Labelboxと、高速・高品質な学習データを生成するデータラベリングプラットフォーム「Labelbox」に関する販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴い日立ソリューションズでは、Labelboxの販売を同日より開始している。価格は個別見積もり。

 「Labelbox」は、AIモデルの判定精度を高める上で最も手間がかかるとされる、データラベリング(アノテーション)作業をサポートする製品。AIの品質の要となる学習データの品質確保、学習データ生成作業(ラベリング)の効率化により、AI構築期間の短縮・早期の本番稼働を支援するという。

 具体的には、画像、動画、テキスト、波形など、多様なデータに対するラベル付け作業を効率化できるとのことで、バウンディングボックス(対象物を長方形で囲む)やポリゴン(対象物を線で囲み形や大きさを抽出)など、データに合わせたさまざまな手法が用意されている。

 また、AIモデルが推論したラベリングの結果を継続的に活用するアクティブラーニングにより、ラベリング作業の効率化とラベリング精度向上を図るとのこと。

 このほか、ラベリング結果を分析して、精度低下を引き起こす可能性があるデータを可視化する機能を搭載。適切なラベリングへの訂正により、学習データの改善を図り、ラベリング結果の品質向上を支援するとしている。

 なお、ラベリング作業の進捗やレビュー結果については、Labelboxのプラットフォーム上で共有可能となっており、管理者は担当者ごとの進捗状況を把握できるため、担当者のタスクが明確化されるとのことだ。

 ラインアップは、50万アノテーションまで実行できる「Professional」と、200万アノテーションまで実行できる「EnterPrise」の2つ。ProfessionalはSaaSで、EnterPriseはSaaSとオンプレミスの両形態で提供される。