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Microsoftが3月の月例パッチ公開、IEのゼロデイ脆弱性などを修正

 日本マイクロソフト株式会社は10日、3月の月例セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)を公開した。マイクロソフトではユーザーに対して、できるだけ早期に修正パッチを適用するよう呼びかけている。

 対象となるソフトウェアは、Windows、Internet Explorer 11(IE11)、Office関連のソフトウェア、SharePoint関連のソフトウェア、Power BI Report Server、Azure関連のソフトウェア、Visual Studio 関連のソフトウェア、Windows Admin Center、HEVCビデオ拡張機能。

 これらのうち、最大深刻度が4段階で最も高い“緊急”の脆弱性の修正が含まれるソフトウェアは、Windows(Windows 10/8.1、Windows Server 2019/2016/2012 R2/2012)、IE11、Azure関連のソフトウェア、Visual Studio 関連のソフトウェア、HEVCビデオ拡張機能。修正パッチに含まれる脆弱性の件数はCVE番号ベースで82件で、うち最大深刻度が“緊急”のものが10件。

 修正する脆弱性のうち、Internet Explorerのメモリ破損の脆弱性(CVE-2021-26411)については、すでに悪用が確認されている。また、米国時間3月2日および3月8日には、Exchange Serverに関連する脆弱性に対応する修正パッチが定例外で公開されている。Exchange Serverの脆弱性についてもすでに攻撃が確認されているため、マイクロソフトでは修正パッチを早急に適用することを推奨している。

 なお、Microsoft Edgeについては、Edge-HTMLベースのMicrosoft Edgeが米国時間3月9日にサポート終了となり、今後はChromiumベースの新版のみがサポートされる。修正パッチについても、Edge-HTMLベースのMicrosoft Edgeについては、今回提供される修正パッチが最後のリリースとなる。