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リコーが弁護士ドットコムと契約業務のデジタル化で業務提携、法務支援クラウドサービスを提供
2020年6月18日 17:22
株式会社リコーと弁護士ドットコム株式会社は18日、契約業務のデジタル化や電子契約の普及促進に関する業務提携を開始したと発表した。提携により、法務業務の効率化や契約情報の一元管理を実現する法務支援クラウドサービス「RICOH Contract Workflow Service」と、弁護士ドットコムが展開するウェブ完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」との連携を可能とする連携オプションを共同開発し、7月に一般提供を開始する。
RICOH Contract Workflow Serviceは、リコーが同社内で活用している法務相談と契約情報管理をシステム化した法務業務の支援ツールをベースとして、顧客向けにクラウド化して提供するサービス。契約の事前相談や回答を記録し、法務部門のナレッジとして共有することで回答業務の効率化を支援するほか、審査機能による審査承認、契約管理機能による契約期限管理など、契約プロセス全体を効率化する法務業務の統合支援ツールとして提供する。
弁護士ドットコムが展開するクラウドサインは、「紙と印鑑」を「クラウド」に置き換え、契約作業をパソコンだけで完結できるWeb完結型クラウド契約サービス。すべてをクラウド上で完結でき、契約締結のスピード化とコスト削減を実現する。電子契約機能には、電子署名とタイムスタンプが施されているため、「いつ・誰が・何を契約したか」を確認でき、法的証拠力を担保する。
提携により提供する「クラウドサイン連携オプション」では、法務相談と紙文書の契約情報管理に加え、電子締結・電子契約書管理まで法務業務全般の支援を可能とする。押印と契約書の保管・登録のプロセスを電子化することで、出張時や在宅勤務時でもPCやスマートフォンから締結処理が行える。また、紙文書をスキャンする手間がなく、締結完了後に電子原本を自動で保管するため、郵送物遺失のリスクやオフィスでの書類管理作業が不要になる。
リコーでは、サービスにより契約業務の大幅な削減や、契約締結のスピード化とコスト削減に貢献すると説明。今後は、リコーの契約書業務にも導入し、社内DXの取り組みを加速するとともに、社内実践を通じて得られた知見を製品・サービスの向上に活用してくとしている。