CTC、EduLabのAI-OCRサービスを提供開始

　伊藤忠テクノソリューションズ株式会社（以下、CTC）は26日、教育サービスおよびAI事業を展開する株式会社EduLabと販売代理店契約を締結し、AIを活用した手書き文字認識（AI-OCR）サービス「DEEP READ」の提供を開始した。

　DEEP READは、ディープラーニングを活用した手書き文字をデータ化するAI-OCRサービス。複数の文字を一括して読み取り、文章の流れや前後の文字の関係などから類推して手書き文字を認識することで、9割以上の認識精度を達成しているという。

　記入前の書類をアップロードして読み取り範囲を指定し、手書きで記入された書類のスキャンデータを読み込むだけでデータ化することが可能。スキャンした画像を分割・暗号化してセキュリティを高めるオプションの機能もあり、セキュリティを確保した利用にも対応する。

　CTCは、既にAI-OCRの分野でシステムの構築実績があり、DEEP READの導入支援や保守、システム連携などのサービスを提供すると説明。特に、RPAとの組み合わせでは、RPAソリューションの提供で蓄積したノウハウに基づいて、紙文書のデータ化から業務システムへの入力までの一連の作業を自動化する。

　CTCでは、紙文書のデータ化需要が大きく見込まれる製造業を中心に、金融や官公庁などに向けて展開し、関連するシステム販売を含めて3年間で5億円の売上を目指す。また、今後は文書管理システムや分析ツールとDEEP READの連携も検証し、顧客業務の効率化や生産性の向上を支援していくとしている。