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SymantecとFortinet、クラウドセキュリティソリューションの共同提供のために提携

 米Symantecと米Fortinetは11日(米国時間)、クラウドセキュリティソリューションの共同提供のために提携すると発表した。

 この提携では、Symantecがクラウド経由で提供するセキュアWebゲートウェイ「Web Security Service(WSS)」に、Fortinetの次世代ファイアウォール(NGFW)機能が統合されるほか、「フォーティネット セキュリティ ファブリック」プラットフォームへシマンテックのエンドポイント保護ソリューションが組み込まれる予定。

 両社では、この技術的パートナーシップにより、“ゼロトラスト”セキュリティフレームワーク実現に不可欠となる、エンドポイント、ネットワーク、クラウド環境にわたる基本的なセキュリティコントロールの提供が可能になるとしている。

 「WSS」は、高度な脅威に対する防御やアクセス管理を備え、クリティカルなビジネス情報を保護するクラウド配信型セキュリティサービス。コンプライアンスに準拠したセキュアなクラウドアプリケーションやWebの利用を可能にしている。今回、FortinetのNGFW機能を備えたUTM「FortiGate」との統合によって、単一のサービス製品で、包括的なクラウド配信型の脅威保護機能を提供できるとした。

 「WSS」にクラウドファイアウォールサービスが完全に統合されるのは、2019年上期を予定している。

 なお、FortinetのSD-WAN技術と「WSS」との相互運用性に関しては、Symantecのテクノロジ統合パートナー(TIPP)を通じて認定される予定で、「WSS」との連携した動作も保証される。また、この協業の一環として、両社は共同による市場参入活動を計画しているとのことだ。

 一方で、Symantecのエンドポイント保護ソリューションが「フォーティネット セキュリティ ファブリック」に組み込まれることで、エクスプロイトベースの攻撃や高度なマルウェアからの防御を行う、リアルタイムの脅威インテリジェンスと自動化された応答機能を提供可能になるとしている。

 「フォーティネット セキュリティ ファブリック」の要素は、すでにSymantec Endpoint Protectionに組み込まれているが、両社は、さらなる統合を計画しているとした。