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サイオス、HAクラスタソフト「LifeKeeper for Linux v9.1」 GUIでの容易な設定を可能に

 サイオステクノロジー株式会社(以下、サイオス)は、HAクラスタソフトウェア「LifeKeeper for Linux」において、大規模システムでの構築効率と運用性を向上させた新版「同 v9.1」を、7月1日より販売開始すると発表した。出荷開始は8月1日を予定する。

 LifeKeeper for Linuxは、ミッションクリティカルシステムにおいて、システムの可用性を向上させるためのクラスタソフトウェア。

 今回の新版では、「Quick Service Protection」と「LifeKeeper APIs」の両機能が新たに提供される。このうちQuick Service Protectionは、クラスタシステム構築時の容易さを追求した機能で、GUI上での簡単なマウス操作で、Linux上の一般的なサービスをLifeKeeperの保護対象にできるという。一般的なHAクラスタソフトウェアでは、HAシステムの構築フェーズにおいてスクリプト作成が必要になるが、Quick Service Protectionによってそれが一切不要になるため、クラスタシステムの環境作成に要する工数を削減できるとのこと。

 一方のLifeKeeper APIsは、外部システムからLifeKeeperの状態を参照可能なAPI。各種統合運用管理ツールからこのAPIを呼び出すことにより、それらのツールの画面上でLifeKeeperを含めたシステム全体の一元的なモニタリングが可能になる。これにより、特にクラウド環境や大規模システムにおける運用性が向上するとのこと。なお、同APIの実際の使用例として、Zabbixからの監視を実現するサンプルモジュールを8月1日より無償公開する。

 さらにサイオスではLifeKeeper for Linux v9.1のリリースにあわせ、顧客からの要望が高かった「Higher Availability - 極短時間で障害からの回復が可能なデータベース環境」、「Dynamic Disaster Recovery - 実用的かつ低コストで実現するディザスターリカバリー環境」の2つのテーマに沿ったソリューションをデザイン・検証したドキュメントを用意する。いずれも、8月1日にWebサイト上で情報を公開する予定だ。

 なお、LifeKeeper for Linuxの旧版を利用中で保守契約のあるユーザーは、無償で最新版へのアップグレードが可能となっている。