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「あなたが配達人」 Amazonの配達クラウドソース

 オンラインショッピング最大手のAmazonが、利用者による配達の導入を検討しているという。配達の高速化・効率化は同社の大きな課題で、これまでも即日配達を可能にする流通網の再編、そしてドローンを利用した配達など、さまざまな試みを模索している。配達のリソースを大勢の利用者から募集して任せるのは、「クラウドソーシング」にあたる。配送コストを引き下げ、効率化を図る大胆な発想だが、課題、障害も多い。

秘密プロジェクト「On My Way」

 「Amazonの次のデリバリードローンはあなただ」。Wall Street Journal(WSJ)は6月16日、こういうタイトルで、Amazonが計画しているという秘密プロジェクト「On My Way」を報じた。それによると、Amazonはモバイルアプリを利用して、販売した品物を配達する配達人をユーザーの中から募集する仕組みを考えているという。実現にあたっては、既存の小売業などと提携して、店舗などにAmazonからの荷物を留め置き。配達する人はそこで荷物を受け取り、指定されたあて先に届けるということのようだ。

 社内プロジェクト名の「On My Way」は、目的地に向かう途中という意味だ。実際のやり方としては、自分の荷物を受け取ったついでに、ほかの購入者の品物を受け取って届けて、報酬を得る。あるいは、たまたま時間が空いた人、そこに行く用事がある人が、出向いたついでに届けることで報酬を得るなどのパターンが考えられる。WSJの記事は、この報酬体系には触れていない。

 WSJはAmazonに近い筋から情報を得たという。Amazonからのコメントは得られておらず、正式サービスの開始時期など、これ以上の詳細な情報は不明とのことだ。

(岡田陽子=Infostand)