ネクサンティス、エンタープライズシングルサインオン・ソリューション「Evidian Enterprise SSO」新バージョン
大日本印刷株式会社(本社:東京都新宿区 社長:北島義俊 以下DNP)の子会社であるネクサンティス株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役:山崎太二郎 以下ネクサンティス)は、フランスEvidian(エヴィディアン)社のシングルサインオン・ソリューション『Evidian Enterprise SSO(以下Evidian E-SSO)』新バージョン8.0.3の日本におけるリリースを発表いたします。
Evidian E-SSO(エヴィディアン イーエスエスオー)は、AccessMaster(アクセスマスター)及びWiseGuard(ワイズガード)の後継製品として、2008年8月にバージョン8がリリースされました。
本日リリースの新バージョン8.0.3では、医療機関向けに拡張された機能が追加されるとともに、Windows 7やシンクライアントなどの新しい環境がサポートされています。
Evidian社のシングルサインオン・ソリューションは、世界で250万ユーザーを超えるライセンス販売実績があり(旧製品AccessMaster及びWiseGuardを含む)、日本国内でも都市銀行や金融機関、政府機関、製造メーカー等に10万を超えるライセンスが導入されています。
新バージョン8.0.3には、医療現場からの要望に応じて開発された、「緊急性」と「セキュリティ」を両立する以下の機能が追加されました。
●アドバンスド・キオスク モード複数の医師や看護師などで共有される端末において、アクセス権限のあるスタッフが、患者データや医療データに、安全に素早くアクセスできる機能です。多くの病院や医療機関においては、医療スタッフが同じ端末を共同利用して、患者データやアプリケーションにアクセスしています。
アドバンスド・キオスクモードを利用すると、医療スタッフは、自分のIDカードを共有端末に挿入するだけで、即座に必要なデータやアプリケーションにアクセスすることができます。その都度Windowsセッションを再起動する必要はありません。IDカードをセットすると、即座にユーザーの切り替えが行われ、各ユーザー(医療スタッフ)個々の権限によって、データ及びアプリケーションに対するアクセスが許可されます。
患者データという特に機密性の高い個人データを扱う医療現場において、確実なユーザー認証による本人特定と、ユーザーIDに基づくデータ及びアプリケーションへのアクセス管理の徹底を即座に実現できます。
●ローミングセッション病院内の、様々な場所に配備された共有端末から、必要なデータに、素早く安全にアクセスできる機能です。医療現場では、ローカルセキュリティポリシーの厳格な制御の下、患者データや医療データに逸早くアクセスできることが重要です。
集中治療室やナースセンターなどの、セキュリティ管理が徹底されているエリア内の共有端末では、必ずしも毎回PINコード(暗証番号)やパスワードを入力する必要はなく、第一に、迅速なデータへのアクセスが重要とされる場合があります。 Evidian E-SSOの新機能ローミングセッションにより、医師やスタッフは、出勤時にローミングセッショングループ内の1台の端末で、カード+PINコード入力による確実な本人認証を行うと、あらかじめ設定された時間内であれば、ローミングセッショングループ内の端末にIDカードを挿入するか、または非接触ICカードをかざすだけで、即座に自分のWindowsセッションを開始することができます。そして同時に、Evidian E-SSOのシングルサインにより、これまでのようにIDやパスワードを入力することなく、アクセスを許可された業務に必要なデータやアプリケーションに、すぐにアクセスすることができます。
●Web SSOとの統合によるリモートアクセス医療施設外からでも、必要なデータに、安全に素早くアクセスできる機能です。医師や医療スタッフは、勤務時間が終了して病院を後にしてからも、緊急対応が必要なことが度々あります。Web SSOとの統合によるリモートアクセスによって、自宅や別のオフィスからでも、個人のPCやPDA端末で、病院のアプリケーション(メールや患者データ、医療データなど)に安全にアクセスすることができます。バーチャルキーボードやワンタイムパスワードを採用し、さらにセキュリティを強化することができます。
Evidian E-SSO v8.0.3で追加されたこれらの機能は、英国・国営医療サービス(NHS)の50近い病院や、フランス、スペイン、オーストリアなどの病院、医療機関において、既に多数の導入・採用実績があります。
(導入事例紹介サイト: http://www.nexantis.co.jp/News/106-Hospital-Case )
「Evidian E-SSO」の強力なSSOエンジンは、クライアント/サーバーやSAP環境、Webアプリケーション、メインフレームエミュレーター、telnet、Lotus Notes、Citrix環境など、ほとんどのアプリケーションに対応しています。
●既存Active DirectoryなどのLDAP利用「Evidian E-SSO」は、SSOディレクトリとしてActive Directory やSUN JavaディレクトリなどのLDAP v3準拠ディレクトリを使用します。既存ディレクトリを利用することにより、新規にユーザーディレクトリや認証サーバーを構築する必要がなく、導入及び運用管理コストを抑えることができます。Active DirectoryのAD LDS (旧ADAM)モードもサポートしています。
●様々な認証方法をサポートICカード、バイオメトリクス、RFID 、ワンタイムパスワード等 、パスワード認証に加えて様々な方式で認証を強化することができます。
●きめ細かいアクセス管理の実現「ユーザー+アプリケーション+端末+認証方式」などを組み合わせた詳細な条件設定(誰は、どのアプリケーションに、どこから、どの認証方法で、アクセスを許可する/しない等)により、きめの細かいアクセス制御を実現します。
●ユーザー権限の期間委譲出張などでアカウントの利用者本人が不在の場合、特定期間のみ特定のユーザーに、特定アプリケーションのアクセス権限を委譲許可することができます。
●完成されたトークン管理Evidian社がスマートカード(CPUを搭載した現在一般的に利用されているICカード)の発明元フランスBull(ブル)社のグループ企業である背景とその経験から、社員証として配布されたIDカードの利用において必要とされる、様々なカードの管理機能(貸出し、ブラックリスト、カード忘れ時の自動対応、その他)が提供されています。
●監査ログ取得システムにアクセスする全イベントが管理サーバーに保存され、フィルタ機能を使用して、検索・レポート化するオプション機能が提供されています。
■ネクサンティスについて2001年、セキュリティソフトウェアおよびスマートカード関連ソリューションを含む、セキュアなインフラストラクチャー・ソリューションとシステムの提供を目的として、DNP100%出資により設立されました。
ネクサンティスの前身は、フランス Bull社の日本法人ブル株式会社であり、ブル株式会社は、BullグループのEvidian社製品を含むBull社製品の、日本市場への紹介及びビジネスの展開を推進していました。現在ネクサンティスは、Evidian社製品の日本国内における販売総代理店です。
ネクサンティスは、付加価値再販業者(VARパートナー)を通じてソリューションを販売しています。Evidian社のシングルサインオンおよびID管理ソリューションのほか、脆弱性診断ツール「SecureScout(セキュアスカウト)」や、ICカード、ICカードリーダライタなどを取り扱っており、これらの製品は、日本国内の大手都市銀行を含む金融機関、電気通信事業者、大手製造メーカー、政府機関、公共団体等に採用されています。
より詳しい情報は、ホームページhttp://www.nexantis.co.jp をご参照下さい。
■ 代理店(VARパートナー)募集ネクサンティスでは、「Evidian E-SSO」を様々な業種の企業・団体に紹介(SIサービス提供、サポートを含む販売)していただける企業様を募集しております。特に今回の医療機関向け機能拡張による市場開拓を求め、病院及びその他医療機関に対してE-SSOの販売及びサポートを行って頂ける代理店様を募集いたします。
***
Lotus NotesはIBM Corporationの商標。その他、記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。