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職場に鎖国ゾーンを形成できる有線LANルーター、プラネックスが法人向け「SAKOKU 500」

 プラネックスコミュニケーションズ株式会社は、社内LANの中に鎖国ゾーンを形成することで情報流出を防止するための法人向けセキュリティユニット「SAKOKU 500(VR500)」を5月27日に発売する。オープンプライスで、参考価格は8万円(税別)。

 鎖国ゾーン内に接続されている端末からの“危険な国・地域”への送信を遮断する機能を備える。具体的には、ダークネット(インターネット上で到達可能な未使用IPアドレス空間)のトラフィックを観測している国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が公開する「nicterWeb Top 10 List」の国別ホスト数・パケット数のデータに基づき、それらのランキングで上位に入っている国・地域(日本と米国を除く)を危険な通信先とみなす。

 危険な通信先などを遮断するブラックリスト機能のほか、許可する送信先を個別に指定するホワイトリスト機能も備えており、一般的なOSやブラウザーのアップデートで接続する世界各地のサーバーやSNSのノードなどを登録したホワイトリストの候補も用意している。

 プラネックスでは4月に、同様の機能を備えた無線LANルーター「SAKOKU(MZK-1200DHP-SK)」を発売している。新たに発売するSAKOKU 500は、オフィスやSOHOなどでの使用を想定し、最大NATセッション数3万セッション、接続端末50台を想定した製品となる。

 有線ポートはギガビット(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)対応で、WAN側×1ポート、LAN側×4ポート。オフィスのメインルーターとして使用すれば、LAN内の全端末を鎖国化できる。また、既存のメインルーターと併用して導入することも可能。既存のメインルーター側に接続する端末を開国状態とする一方で、SAKOKU 500側に接続する一部の部署などの端末だけを鎖国状態にするといった運用が行える。

 本体の大きさは約148×29×105mm(幅×高さ×奥行)、重さは約483g。

永沢 茂