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アライドテレシス、チャンネルブランケット無線LANシステムの新製品を発売

同一チャンネルで干渉せずに運用可能

 アライドテレシス株式会社は4日、チャンネルブランケット無線LANシステムである「エクストリコム無線LANシリーズ」の新製品を発表した。無線LANスイッチ「MS-500」「MS-1000」「MS-1000-C」「MS-1000-3Bn」「MS-1000-3B32n-S」「MS-1000-3B32n-M」と、無線LANアクセスポイント「RP-32n、「RP-22n」「RP-22En」、RP-22En用外付アンテナ「AT-xANT-DB-RPSMA」、統合管理装置「LS-3000」などを提供する。

 エクストリコムの無線LANシステムは、単一フロアの中小規模企業から複数のビルを持つ大規模企業まで幅広く対応した企業向けワイヤレスインフラ。チャンネルブランケットと呼ばれる独自技術によって、無線LANスイッチに接続された複数のアクセスポイントを、同一チャンネルで干渉させずに運用する。

 無線クライアントは個々のアクセスポイントではなくスイッチにアソシエートし、すべてのアクセスポイントが同一チャンネルを使用するため、ブランケット内で無線クライアントが移動してもローミングが発生しない点がメリットという。

 新製品のうち無線LANスイッチ「MS-500」は、2個のアップリンク用Gigabit Ethernet(GbE)ポートと、アクセスポイント接続用の8個のPoEポートを搭載した小規模向けモデル。また「MS-1000」「MS-1000-C」は、2個のアップリンクGbEポートと、アクセスポイント接続用の16個のPoEポートを搭載した中規模向けモデルで、「MS-1000C」は2台までのカスケード/レジリエンシー機能をサポートしており、最大32台のアクセスポイントを同一ブランケット上で動作させることができる。

 価格(税別)は、「MS-500」が69万8000円、「MS-1000」が94万8000円、「MS-1000-C」が148万円。

 アクセスポイントはいずれもIEEE 802.11a/b/g/nに対応し、アンテナ内蔵の「RP-22n」「RP-32n」と、オプションの外部アンテナに対応した「RP-22En」を組み合わせ、柔軟な設置が可能。「RP-22n」「RP-22En」は最大2つのブランケットを、「RP-32n」は最大3つのブランケットを同時に利用できる。

 価格(税別)は「RP-32n」が7万9800円、「RP-22n」が5万9800円、「RP-22En」が7万9800円、「AT-xANT-DB-RPSMA」が2980円。

 また、統合管理装置「LS-3000」は、2個のアップリンクGbEポートと8個の無線LANスイッチ専用ポートを搭載し、複数の無線LANスイッチを同一ブランケットに集約可能。8台までのMS-1000/MS-1000-Cを接続することで最大128台までのアクセスポイントを同一チャンネルで運用できるとした。

 価格(税別)は、289万8000円。

石井 一志