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LenovoとJuniper、次世代の大規模データセンターインフラ構築で業務提携

 LenovoとJuniper Networksは9日、コンバージド型やハイパーコンバージド型、ハイパースケール型と呼ばれる次世代の大規模データセンターインフラソリューションの構築を目指し、世界規模の業務提携を行うと発表した。

 両社では、x86ベースのサーバーおよびスイッチの製品ポートフォリオを保有するLenovoと、ルーターやスイッチ、ネットワーク管理ソフトウェア、ネットワークセキュリティー製品、SDN技術など包括的な製品ポートフォリオを持つJuniperが、双方の強みを組み合わせることで、管理しやすく拡張性にも優れるシンプルなデータセンターインフラを手に入れられるようになるとしている。

 提携に伴って予定されている主な指針としては、以下のような項目を挙げている。

  • Juniperのネットワーク製品をLenovoから直接購入できるようになり、調達プロセスを簡素化できるほか、サポート窓口も一本化できる
  • データセンター内にハードウェアとソフトウェアを集約しない動きの中で、LenovoとJuniperは市場にオープンかつ柔軟なソリューションをもたらし、ONIE(Open Network Install Environment)モデルを推進する
  • プロビジョニングの迅速化と管理の容易化を図りたい顧客ニーズを念頭に、LenovoとJuniperは両社の製品――Lenovo xClarity管理ソフトウェアおよびJuniperのNetwork Director and Contrail SDNを活用することにより、データセンター管理作業の簡素化ならびにデータセンター内部のオーケストレーションを提供する予定
  • LenovoとJuniperはさらに、両社のソリューションを企業顧客、サービスプロバイダー、チャネルパートナー、システムインテグレーターを対象に、世界規模での市場参入についても協力を予定する
  • LenovoとJuniperは協業による市場参入プランの策定と同時に、中国固有のローカリゼーション要件に対処する特別な再販モデルの構築も目指す

三柳 英樹