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システムサポート、米ScaleArcのDBロードバランシングソフトを販売

 株式会社システムサポート(以下、STS)は18日、子会社の米STS Innovationを通じ、米ScaleArcと提携したと発表した。データベース・ロードバランシングソフトウェア「ScaleArc」の日本国内における販売代理店契約を締結し、提供を開始する。

 「ScaleArc」はアプリケーションとデータベース間で機能するロードバランシングソフトウェア。アプリケーションを止めることなくフェイルオーバーを実現できるため、アプリケーション側の変更を行わずに、ゼロダウンタイムでのシステムメンテナンス実行やパフォーマンス向上、データベース接続管理を可能にするという。

 通常、レプリケーション機能の活用にはクライアントから実行されるSQL処理のReadとWriteへの振り分けが問題になるが、「ScaleArc」では既存のアプリケーションに影響を及ぼさず、振り分けを行うことが可能。また、プライマリデータベースで異常を検知するとそれを切り離し、スタンバイデータベースをプライマリへ自動昇格させる「Auto Fail Over」機能を搭載する。

 このほか、大量に処理されるクエリについては、その結果をScaleArcへキャッシュし、データベースにはアクセスせずにScaleArcから直接結果を返す仕組みも備えた。これによって、データベースで実行されるトランザクションを減らせるので、データベースの負荷軽減、トランザクションの高速化が実現する。

 製品は、MicrosoftやDellなど多くの企業で利用されているとのことで、「ScaleArc」の活用例として、アプリケーションとデータベースを変更することなくパフォーマンスを40倍以上向上させ、かつ高可用性を実現したベンチマークテスト結果(英文)などが公表されているとのこと。

 STSでは、既存システムの高可用性・パフォーマンス向上を求める企業や、ミッションクリティカルシステムをAmazon Auroraなどのクラウド環境へ移行検討している企業などにおいて、「ScaleArc」が役立つと考えており、1年間で20件の導入を目指している。

石井 一志