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AWS、Active Directoryのマネージドサービスを提供開始

 米Amazon Web Services(AWS)は3日、クラウド型ディレクトリサービス「AWS Directory Service」において、Microsoft Active Directory(AD)をマネージドサービスとして提供する「Microsoft AD」ディレクトリタイプの提供を開始した。

 AWS Directory Serviceではこれまで、Sambaベースのディレクトリをクラウド上に構築できる「Simple AD」ディレクトリタイプを提供してきたが、Microsoft ADではWindows Server 2012 R2をベースとしてActive Directoryを提供する。

 Microsft ADディレクトリタイプを選択して起動すると、ユーザーのVirtual Private Cloud(VPC)に接続されたドメインコントローラーの高可用性ペアが作成される。ドメインコントローラーは選択に応じてリージョン内の異なるアベイラビリティゾーンで動作。ホストの監視とリカバリ、データのレプリケーション、スナップショット、ソフトウェアアップデートは自動的に構成され、管理される。

 Microsoft ADにより、Microsoft SharePointやカスタムの.NETおよびSQL Serverをベースにしたアプリケーションなど、ディレクトリ対応のワークロードをAWSクラウド上で動作させることが可能になる。さらに、AWSクラウド上のMicrosoft ADとオンプレミスのActive Directoryとの信頼関係を構成して、シングルサインオン(SSO)を使ってユーザーとグループにお互いのドメインにあるリソースへのアクセスを提供できる。

 価格は、北米リージョンの場合で時間あたり0.40ドル。

三柳 英樹