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ITオペレーション分析ソフト「SIOS iQ v3.3」、VMware vRealizeと連携可能に

ネットワークの性能問題に関する検出・分析機能も追加

 サイオステクノロジー株式会社(以下、サイオス)は4日、機械学習機能を備えたITオペレーション分析ソフトウェア「SIOS iQ」において、新版「同 Version 3.3(v3.3)」を11月10日より提供すると発表した。ヴイエムウェアの管理ツール「VMware vRealize Operations Manager」(以下、vROps)との統合機能が追加されている。

 SIOS iQは、VMware環境で稼働するシステムの最適化と問題解決を行えるITオペレーション分析ソフトウェア。機械学習技術を用いて開発されており、物理ホスト、ストレージ、仮想マシン、アプリケーションなど、システムを構成する全要素の振る舞いを、24時間365日包括的に監視できる点が特徴という。

 今回の新版では、新たに「vROps」との統合機能が追加され、vROpsユーザーは、高い効率と可用性を実現するIT運用管理が可能になったとのこと。具体的には、SIOS iQが検出・分析・予測した情報を、vROpsのダッシュボードから参照できるようになっている。

 SIOS iQでは、システムの深刻な性能劣化が発生した場合、その現象をとらえるだけでなく、根本原因、影響範囲、解決策に関する情報を提供してくれるため、vROpsユーザーは、即座にvROpsのダッシュボードから必要な情報をすべて確認可能。従来のように、問題が検出されてから原因を調査するための時間を費やす必要がなくなり、システムの性能問題をより迅速に解決できるとした。

 また、vGraph機能と独自の機械学習エンジンにより、システムに存在するすべてのオブジェクトにおいて、個々の振る舞いと関連性をトポロジカルに分析・学習するため、従来は検出できなかった微細なアノマリ(いつもと異なる振る舞い)を検出可能としている。

 さらに今回の新版では、ストレージ、コンピュートリソースに関する分析機能に加え、ネットワーク使用率の急落や特定の仮想マシンのネットワーク使用率の急増など、ネットワークに関する性能問題の検出・分析機能が追加された。

石井 一志