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日立、Pentahoを用いたビッグデータ活用のシステム導入支援サービス

 株式会社日立製作所は、業務情報やセンサーデータなどのビッグデータの統合・分析・可視化を実現するソフトウェア「Pentaho」を用いたビッグデータ利活用のシステム導入支援サービスを、10月21日から販売開始すると発表した。価格は個別見積もり。

 Pentahoは、日立の米国子会社Hitachi Data Systemsが2015年5月末に買収した、米Pentahoが提供するソフトウェア。世界180カ国以上に1400社を超える顧客基盤を有し、オープンソースソフトウェアコミュニティを活用した開発により、Hadoopなどの新たなデータソースやさまざまなアプリケーションとの高い親和性を実現している。

新サービスの全体概要

 新サービスとしては、ビッグデータ利活用の最適な手法を導き出すための技術支援を行う「データ利活用トライアルサービス」を提供。ビッグデータ利活用に向けたシステムの本格導入に先立ち、顧客のシステム環境の特性やデータ形式・種別などをヒアリングし、分析対象データの仕分けや、分析結果の可視化における要点の提示、分析結果に対する適切な評価指標の設定など、最適なデータ利活用の手法を導き出し、具体化するための技術支援を提供する。検証結果に関するレポート作成支援や、本格導入の際のシステム要件の提案など、検証結果を踏まえたシステム本格導入に向けての支援も行う。

 また、Pentahoをインストールしたシステム検証環境をクラウドで利用できる「データ利活用検証支援サービス」を提供。「データ利活用トライアルサービス」で具体化したビッグデータ利活用手法について、Pentahoをインストールした日立のクラウド上のシステム検証環境で導入効果を実際に検証でき、顧客は導入検証用の環境を用意する必要がなく、初期投資を抑えることができる。

 今後は、本格的なシステム導入・運用に対応した、Pentahoをインストールしたシステム実行環境をクラウドで利用できるサービスも、2015年度末までに提供を開始する予定。システムの導入から運用までワンストップで支援し、Pentahoを活用した高度なビッグデータ分析に基づき顧客に新たな価値を提供することで、新ビジネス創出を支援する。

 日立では、Pentahoを活用したデモを、10月29日~30日に東京国際フォーラムで開催する「Hitachi SOCIAL INNOVATION FORUM 2015 -TOKYO-」で紹介する。

三柳 英樹