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レノボ、VMware SDDC、Red Hat OpenStack、Hadoop向けのリファレンス構成を提供

 レノボ・ジャパン株式会社(以下、レノボ)は9日、大企業・中堅企業を対象とした最新ISVソリューションのリファレンスアーキテクチャを発表した。新技術を盛り込んだこれらのリファレンスアーキテクチャを利用することにより、レノボのサーバー、ストレージ製品群による最新インフラの構築をスムーズに行えるという。

 1つ目は、VMwareが提供するSoftware Defined Data Center(SDDC)を実現するための、「Lenovo Cloud Reference Architecture for VMware Software Defined Data Center」。これを用いると、企業内の仮想化タスクをすべて管理できる、低価格で相互運用性の高いプライベートクラウド環境を、短期間で導入できるという。

 製品としては、ラック型サーバーの「Lenovo System x M5 ラックサーバー」やネットワーク製品、ストレージ「IBM Storwize」などを利用する。また、内蔵フラッシュストレージとVMware VSANを使用した統合型システム構成も提供され、Software Defined Storage(SDS)環境を迅速に導入可能とした。

 2つ目は、レッドハットのOpenStackディストリビューションを導入するための「Lenovo Cloud Reference Architecture for Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform」。ハードウェア、ソフトウェアを組み合わせたOpenStackベースのプライベートクラウド導入に最適化された構成で、インフラおよび仮想化環境の管理を簡素化できるという。

 レノボによるサイジング済みのラック型サーバー「Lenovo System x3650/x3550 M5」とRed Hat Enterprise Linux OpenStack Platformを組み合わせ、スモールスタート可能な小規模構成から、本番業務への拡張も可能な高いスケーラビリティを実現しており、実証テスト済みの構成を迅速に導入できるとした。またこちらのモデルについても、内蔵フラッシュストレージを組み合わせた統合型システム構成を提供する。

 3つ目の「Lenovo Big Data Reference Architecture」は、Hadoopを用いたビッグデータ分析向けのリファレンス構成で、Cloudera、MapR、IBM向けのHadoopディストリビューションに対応する。ハードウェアは、ラック型サーバーのLenovo System x3650/x3550 M5を利用するとのこと。

 最後の「Lenovo Database Configuration」は、ミッションクリティカルサーバー「Lenovo System x3850 X6」の高い信頼性を生かし、データベース選定の経済的な選択肢の1つとして提供するもの。EnterpriseDBのデータベース製品「Postgres Plus Advanced Server」向けの「for EnterpriseDB Postgres Plus」と、MongoDBのNoSQL製品「MongoDB Enterprise」向けの「for MongoDB Enterprise」をラインアップする。

石井 一志