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エプソン、低ランニングコストのビジネスインクジェットプリンター2機種

 エプソンは、ビジネス向けインクジェットプリンターの新製品として、A4複合機「PX-M860F」およびA4プリンター「PX-S860」を発表した。発売は2015年7月下旬。

PX-M860F
PX-S860

 印刷コストがA4カラー1枚約6.1円、A4モノクロ1枚約1.8円と、同等クラスのページプリンターに比べて約半分のコストを実現した。プリントヘッドに「PrecisionCoreヘッド」を採用し、カラー/モノクロともに約24ipmの高速印刷を実現。1枚目の印刷スピードもカラー/モノクロ共に約7秒と高速化した。

 水に強く、マーカーにもにじみにくい高発色顔料インクを採用し、チラシや封筒など様々な用途に対応。給紙容量は最大1581枚で、用紙補充の手間を低減。標準装備のカセット給紙に加え、オプションの増設カセットを2段までセットできる。

 接続インターフェイスは、有線LANおよび無線LANに標準で対応し、Wi-Fi Directにも対応するため、無線LANルーターがなくてもスマートデバイスからの印刷が可能。エプソンが提供するスマートフォン/タブレット端末向けの無料アプリ「Epson iPrint」や、メールを送信するだけで印刷できる「メールプリント」などのサービス「Epson Connect」にも対応する。

 複合機の「PX-M860F」は、4.3インチのカラータッチパネルを搭載し、タッチ操作による使用にも対応。ファックス機能を充実させ、ファックス/電話の自動受信切り替えや、パネル上でプレビューしてから送信する「見てからファクス送信」、受信したファクスを画面で確認してから印刷できる「見てからファクス印刷」などの機能を搭載する。本体サイズは使用時516×756×540mm、収納時516×522×514mm。重量は約31.6kg。予想市場価格は7万円台後半。

 プリンターの「PX-S860」は、2.2インチのモノクロパネルを搭載し、プリンターの状態を本体で確認することができる。本体サイズは使用時478×756×540mm、収納時478×522×404mm。重量は約23.6kg。予想市場価格は5万円台後半。

三柳 英樹