東海大がコミュニケーション基盤に「Office 365」、約4万7000人が利用

　NECは11日、東海大学がメールなどに利用するコミュニケーション基盤を、クラウドサービスとして導入したと発表した。東海大学の教職員・在学生・卒業生約4万7000人が利用している。

　従来、オンプレミスでコミュニケーション基盤を運用していた同学だが、システム運用コストを最適化することで職員が学生サービスに注力するため、クラウド化に踏み切った。

　新システムでは、マイクロソフトのクラウドサービス「Office 365」と、NECのクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」上に構築した認証機能およびメーリングリスト管理機能を組み合わせてる。併せて、各部署・研究室の各種サーバ、学生サークルのWebサーバーを、「NEC 神奈川データセンター」のハウジングサービスで運用。事業継続性やシステム拡張性を含め、システム運用工数を削減した。

　より詳細には、Office 365のメール・ファイル共有・IMを活用。学術情報ネットワーク（SINET4）と接続されたNEC神奈川データセンターから提供されるNEC Cloud IaaS上に、Office 365の認証機能やメーリングリスト管理機能を構築することで、セキュリティや利便性を向上している。

　クラウドとハウジングのハイブリッド環境により、従来のオンプレミスとの運用と比べて、コストや運用負荷を削減したのが特徴だ。NECは今後も東海大学のクラウド活用において、ハウジングサービス、オンプレミス環境も含めたICTシステム全体の最適化を支援するという。