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シトリックス、通信事業者などに向けたADC「NetScaler MPX 25000」

 シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(以下、シトリックス)は17日、通信事業者などを対象としたキャリアグレードのアプリケーションデリバリコントローラ(ADC)製品「Citrix NetScaler MPX 25000シリーズ」を提供開始すると発表した。

 「NetScaler MPX 25000シリーズ」は、最大160Gbpsのスループット性能を備えた2UサイズのADCアプライアンス。これを利用すると、事業者はデータプレーンにおける最適化、ゲートウェイ負荷分散、CGNAT、トラフィックステアリング、およびコントロールプレーンにおけるLTE DNS、SMPP、SIP、Diameter負荷分散など、あらゆる種類のネットワークユースケースのスケーリングが行えるようになるという。さらに、S/Gi-LAN環境において、ユースケース固有の導入を削減し、複数のユースケースを単一プラットフォーム上で統合できる点もメリットとのこと。

 また既存製品同様、「NetScaler TriScaleテクノロジー」に対応しており、この中のスケールアウトクラスタリング機能を利用すれば、複数台のNetScalerをクラスタ化して利用することが可能。事業者は、既存のハードウェアを引き続き利用しながら、キャパシティを拡張できるとしている。

 参考価格は、スタンダードエディションの場合、最大スループット100Gbpsの「NetScaler MPX 25100T」が2080万円(税別)から、最大スループット160Gbpsの「NetScaler MPX 25160T」が2380万円(税別)から。TriScaleテクノロジーのスケールアップ機能にも対応しているので、NetScaler MPX 25100TからNetScaler MPX 25160Tには、追加ライセンスの購入のみでアップグレードできる。

 シトリックスでは、他社ADC製品で一般的に使用されているカスタムメイドのASICではなく、汎用チップ(マーチャントシリコン)を利用していることから、優れた価格性能比を実現したとしている。

石井 一志