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インテル、マイクロサーバーやIoTなどに向けた「Xeon D」

 インテル株式会社は10日、Xeonとしては初となるSoC製品「Xeon D」を発表した。14nmのBroadwellアーキテクチャを採用しており、小型化と省電力を同時に実現しながら、性能とインテリジェンスを兼ね備えているという。用途としては、マイクロサーバー、ストレージ、ネットワーク、IoT(Internet of Things)などでの利用を想定する。

Xeon D

 パッケージには、CPUコアのほか、メモリコントローラ、統合I/O(PCIe、USB、SATAと汎用I/Oインターフェイス)を統合。さらに、10Gigabit Ethernet(GbE)MACが2基統合される点が特徴とした。メモリは最大128GBをサポートする。

 性能面では、同様の分野での利用されてきた従来製品「Atom C2750」と比べると、ノードあたりの性能が最大3.4倍、1ワットあたりの性能が最大1.7倍に向上したとのこと。搭載製品は50以上が開発中で、約75%がネットワーク、ストレージ、IoT向け製品になっているという。

 当初のラインアップは、マイクロサーバーに最適化された4コア、8コアの2つが提供され、2015年後半にはネットワーク、ストレージ、IoT向けに最適化された包括的な製品ポートフォリオを提供するとした。

 1000個ロット時のOEM価格(1つあたり)は、4コア、2.20GHzの「Xeon D-1520」が199ドル、8コア、2.0GHzの「Xeon D-1540」が581ドル。

石井 一志