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“自販機ビーコン化”に向けて、アプリックスが「さっぽろ雪まつり」で実証実験

 アプリックスIPホールディングス株式会社(以下、アプリックス)は2日、「さっぽろ雪まつり」の協賛行事でBeacon端末が採用されたと発表した。協賛行事会場となる「札幌市円山動物園」の園内にあるコカ・コーラの自動販売機(以下、自販機)内にBeacon端末が設置され、来園者が近づくとスタンプが付与されるとともに、自販機周辺の動物の詳細情報や地域のイベント・グルメ情報などがプッシュ通知される。アプリックスは今回の取り組みを、地域情報などをプッシュ通知する次世代型自販機への第一歩とする考え。

Beacon端末が設置された自販機
設置の様子

 さっぽろ雪まつりは、今年で66回目を迎える雪と氷の祭典で、日本全国や海外から240万人超の観光客が訪れる大規模なイベント。今年は2月5日~11日に開催され、協賛行事の「円山動物園スノーフェスティバル」では、氷の滑り台、道産子馬による馬ソリ体験、世界最大級の無脊椎動物として知られるダイオウイカの冷凍標本の展示など、数々のイベントが実施される。

 実証実験では、円山動物園に設置された北海道コカ・コーラボトリング(以下、北海道コカ・コーラ)の自販機にBeacon端末を組み込み、大日本印刷(以下、DNP)と北海道コカ・コーラが実施する来園者向けスタンプラリーとして活用し、さまざまな情報配信を行う。

 具体的には、円山動物園内にある3台の自販機内に「MyBeaconシリーズ」が設置され、スタンプラリー参加者が近づくと手元のスマートフォンにスタンプが押され、自販機周辺の動物の詳細情報が表示されるほか、札幌市内のイベント・グルメ情報も閲覧できる。3箇所のスタンプを制覇すると、北海道コカ・コーラが運営する「ネイチャーカフェ・アース」でさっぽろ雪まつり限定のコカ・コーラオリジナル商品と交換可能。集めたスタンプを商品と引き換える際にも同社のBeacon端末を使用し、スタンプが3つそろったことを判定するという。

スタンプラリー制覇でオリジナル商品をゲットしよう

 自販機にBeaconが設置されれば、同技術について、一気に生活者への認知が進む可能性がある。アプリックスは「今回の取り組みを始め、今後は自販機にBeaconを組み込むことで、自販機に近づいた人に対して、地域情報などをプッシュ型で通知する次世代型の自販機開発に向けた検討が進んでいく予定」としている。

川島 弘之