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古河電工、IPsec性能を強化した大規模センター向けルーター「FITELnet F2200」

 古河電気工業株式会社は、大規模センター装置向けのIPsecルーター「FITELnet F2200」を11月末に販売開始する。標準価格は49万8000円(税別)。

FITELnet F2200

 FITELnet F2200は、従来製品(FITELnet F2000)と同価格で、IPsecスループットを800Mbpsから2Gbpsに、IPsec収容拠点数を1000から2000に増強。多数の拠点間を結ぶ大規模センター機としての利用や、トラフィックが集中するデータセンターやクラウドのゲートウェイルーターなどに適した製品。

 EtherIPおよびL2TPv3機能をサポートし、最大2000拠点が収容可能。ブリッジ機能により装置内折り返しL2通信もサポートする。L2中継時においても、優先制御や帯域制御などL3中継時と同等のQoS機能をサポートする。

 ネットワークポートは、WAN側2ポート、LAN側8ポートで、全ポートがギガビット対応。WAN側ポートには光インターフェイス(SFP)がオプションで選択可能。USBポートも2ポート備え、USBタイプのデータ通信端末をバックアップ用回線などに利用できるほか、設定などをUSBメモリに保存するといった利用方法も可能となっている。

 拠点間ネットワークの構築では、MPSA(MultiPoint Security Association)機能をサポート。FITELnet F2200をMPSAコントローラーとして利用することで、各拠点間で直接通信を行うフルメッシュ構成のネットワーク構築・運用を容易に行える。

MPSAを利用した企業VPN

三柳 英樹