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CDNetworks、WebサイトへのDDoS攻撃を防御するクラウドサービス

 株式会社シーディーネットワークス・ジャパン(以下、CDNetworks)は19日、DDoS攻撃をはじめとする大規模サイバー攻撃に対し、防御機能を提供するサービス「クラウド・セキュリティ」を発表した。9月1日より販売開始する。

 「クラウド・セキュリティ」は、CDNetworksのグローバルに分散配置した配信拠点(PoP)や、Anycast DNS、およびDDoS攻撃防御用の「セキュアードCDN配信プラットフォーム」から構成される、クラウドベースのDDoS攻撃防御サービス。ネットワークおよびアプリケーションを標的とした主なDDoS攻撃に対応しており、ユーザー企業のWebサイトを保護するという。

 グローバルに分散配置している複数PoPがトラフィックを速やかに自動分散し、ユーザーのWebサイトに対するDDoS攻撃の負荷を軽減するほか、Anycast DNSと自動セキュリティシステムにより、そのWebサイトを標的としたトラフィックの異常増加を検出し、リアルタイム解析。既知の攻撃パターンを自動遮断する。DDoS攻撃を受けた場合、正規および不正なトラフィックの両方が流入するが、DDoS攻撃のパターンを逐次蓄積し、ブラックリスト化しているので、正規トラフィックのみがWebサーバーに送信される。

 またCDNetworksでは、グローバルに分散配置された140以上のPoPを経由し、日々4万以上のWebやアプリケーションを高速配信している。この配信プラットフォームは、DDoS攻撃により急増するトラフィックにも問題なく対処できるため、安定性と信頼性を提供できる点も強みとした。さらに、冗長化されたインフラ構造により、通常時や、特定の脅威が発生した場合でも、ユーザーのWebサイトへの高可用性を実現するとしている。

 導入時も、ユーザーの既存システムへ変更を加えることなく、DNS権限委譲のみで適用可能なため、短期間で手軽に導入できる点も強みとのことだ。

石井 一志