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アイ・オー、AWSやAzureへの同期に対応した2ベイのビジネスNAS「HDL2-Hシリーズ」

2ドライブ内蔵タイプのビジネスNAS「HDL2-Hシリーズ」

 アイ・オー・データ機器は6月18日、仮想ストレージ機能「拡張ボリューム」を搭載し、Intel Atom 1.86GHz CPUとNAS用HDD「WD Red」を採用したビジネスNASのラインナップに、2ドライブ内蔵タイプ「HDL2-Hシリーズ」を追加した。税抜価格は10万8000円(4TB)~15万8000円(8TB)。HDDを含めて3年間保証がつく。

 アイ・オー・データは今年1月にHDDを6基搭載可能な「HDL6-Hシリーズ」を発表しており、今回発表の「HDL2-Hシリーズ」はHDDを2基搭載可能でより手軽な価格で導入できるエントリーモデルを追加した形だ。また今回は、トレンドマイクロのNAS向けウイルス対策ソリューション「Trend Micro NAS Security」を搭載したモデルもラインナップした。

 「HDL2-Hシリーズ」はIntel製のAtom 1.86GHzデュアルコアCPUを採用し、内蔵HDDにはWestern Digital社のNAS用HDD「WD Red」を2基搭載する。

 機能面では、仮想ストレージ機能「拡張ボリューム」を搭載。RAIDに頼らない冗長性を提供すると同時に、ファイル単位のミラーリングおよびRAID演算を行わないことで、処理を高速化。2台のHDDがA=A'と対の構成となっており、Aが故障した場合にはA'が補完し、Aを交換するとA'からAへリビルド処理を実施する。この時、使用されている容量しかリビルドを実施しないことで、高速に処理できるようにしている。

 外付けドライブの増設に対応し、外付けドライブでも暗号化が利用できる。ソフトウェアはモジュール構造を採用、必要なパッケージをインターネットから追加することで必要な機能のみを利用できる。

 バックアップ機能では、履歴差分機能を持つほか、バックアップ元・バックアップ先ともに外部共有フォルダが指定可能。クラウドサービスへの動機やバックアップにも対応。パッケージで追加できるソフトウェアにより、Amazon S3、Microsoft Azure、Bizホスティング Cloudnサービス「CloudnObject Storage」、Cloudian、Dropboxへの同期やバックアップに対応する。

工藤 ひろえ