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一休.com、基幹システムにオールフラッシュアレイ「Violin Memory」を導入

ハードウェア設計による信頼性の高さも評価

 マクニカネットワークス株式会社は10日、高級ホテル・高級旅館専門予約サイト「一休.com」などを運営する株式会社一休が、米Violin Memoryのオールフラッシュアレイ「Violin Flash Memory Arrays(以下、Violin Memory)」を導入したと発表した。

 一休では、一休.comをはじめとする5つの大規模Webサイトを運営しているが、将来的なデータ量の増加や、ポイントサービスなどの新たなサービス展開があっても、Webサイトサービスクオリティの低下を招かないよう、基幹システムの高速化・安定化を目指しており、そのためのハードウェアとして、オールフラッシュアレイのViolin Memoryを採用したという。

 Violin Memoryは、フラッシュ専用に最適化されたハードウェア設計のため、高いI/O処理能力と低レイテンシを継続して提供可能。ハードウェア構造が完全冗長化されているほか、ホットスワップが可能なことから、高い信頼性を実現している。一休が基幹業務アプリケーションに求める処理速度の基準はとても高かったものの、他社のフラッシュストレージ製品と比較した結果、処理性能が高く、かつ信頼性の高さも評価されて、同製品を採用したとのこと。

 Violin Memoryの導入後、Webアプリケーションにおいて、キャッシュが全くない状態で約8000万件ものデータ読み出しを実行したところ、数秒で結果が返ってくるなど、レスポンスの向上を実現。バッチ処理でも8倍もの高速化を達成した。さらに、単純な処理時間の短縮だけでなく、一度に実行できる並列処理数も大幅に増やせたため、運用効率も向上したとしている。

石井 一志