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日立Sol、ファイルサーバーのアクセス権管理を現場に委譲するソフト

 株式会社日立ソリューションズ(日立Sol)は27日、ファイルサーバーのアクセス権を管理するWebアプリケーションソフト「活文 File Server Access Controller」を、5月28日から提供開始すると発表した。

 「活文 File Server Access Controller」は、現場のファイルサーバー利用者の中から選出した運用代行者が、企業の情報システム部門に代わって、ファイルサーバー内のフォルダへのアクセス権管理を行えるようにするソフト。現場運用者が、フォルダへのアクセス権が与えられているグループに対してメンバーの追加・削除を行うと、その結果をActive Directory(AD)とファイルサーバーへ反映してくれる。

 操作はWebブラウザの画面上から行え、設定・変更はソフト側が代行するため、現場運用者にITの専門知識は不要。情報システム部門は、各部署やプロジェクトからの申請にしたがって現場運用者の登録のみを行えばよいため、従来は情報システム部門に集中していたアクセス権管理を現場に移管でき、現場業務の速やかな遂行と、情報システム部門の業務負担軽減が可能になるとのこと。

 また、現場運用者がアクセス権の変更を迅速に行えるので、ファイルサーバーの適切なアクセス権管理を実現できるとした。

 なお製品化にあたっては、日立ソリューションズグループでの運用ノウハウを盛り込んでいる。従業員が1万人を超える同グループでは、ファイルサーバーの統合にあたり、フォルダのアクセス権管理を情報システム部門から各部署に移管。ファイルサーバーのアクセス権管理の専任者を情報システム部門に置くことなく運用開始した。現在まで3年以上、数百TBの統合ファイルサーバー内にある約2800のフォルダのアクセス権管理を、こうした運用によって継続的に行っているという。

 導入にあたっては、情報システム部門がこのソフトウェアをWindowsサーバー上で稼動させ、現場運用者にWebサービスとして公開する形になるとのこと。ソフトの提供は月額レンタル形式(年間契約が基本)となり、管理対象フォルダが200までの場合で月額3万円(税別)から。

石井 一志