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パナソニック、PC内にデータを保存しない「セキュアデスクトップサービス」

 パナソニック システムネットワークス株式会社(以下、パナソニック)は8日、クライアントPC側にデータを残さず、安全なPC利用を実現する「セキュアデスクトップサービス」を、同日より提供開始すると発表した。

 「セキュアデスクトップサービス」は、サーバー側にのみデータを保管し、ローカルのクライアントPCには記録できないようにするソリューション。サーバー上に保存されたユーザーデータのうち、作業したいデータを必要な分だけワンクリックでダウンロードして利用し、ログオフ時にサーバーへ戻してPCのデータを消去する仕組みにより、PCのディスク内にはまったくデータが残らないという。

 シンクライアントとは異なり、OSやアプリケーションはクライアントPC側のリソースを利用。作業するデータをダウンロードした後は、通信切断や速度低下が発生した場合でも、作業はそのまま続行できる。また作業中のデータは、定期的に自動でアップロードすることも可能とのこと。

 加えて、システム管理者からの申請により、ディスクの暗号化された領域にデータを一時保管する設定を行ったり、USBメモリなどのデバイスを使用不可にするなど、PC利用者の権限やデータ重要度に応じて、柔軟な運用に対応するとした。

 なおデータを保管するサーバーは、パナソニックの共用サーバーにアクセスする「クラウドタイプ」、ユーザー企業の社内に設置する「サーバ購入タイプ」、パナソニックのデータセンター内にユーザー企業専用のサーバーを設置する「お預かりサーバタイプ」から選択できる。

 クライアント側の対応OSはWindows 7 Professional/Enterprise/Ultimateと、Windows Vista Home Premium/Business/Enterprise/Ultimateで、Windows 8にも対応する予定。

石井 一志