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富士通テン、基幹システムの一元管理を実現~オラクル・富士通製品の連携で

 日本オラクル株式会社は17日、カーオーディオやカーナビなどの製造・販売を手掛ける富士通テン株式会社が、IT統合管理ソフト「Oracle Enterprise Manager」と、富士通の統合運用管理ソフト「FUJITSU Software Systemwalker」(以下、Systemwalker)を導入したと発表した。両製品の連携により、全社共通ERP基盤と基幹データウェアハウス(DWH)基盤を含む、基幹システム全体の一元管理を実現するという。

 海外の生産・販売拠点の拡充を続けている富士通テンでは、連結経営強化とグローバルITガバナンス強化を図っており、業務プロセスを標準化する全社共通ERP基盤として「Oracle E-Business Suite」を順次導入し、国内外の拠点で活用しているほか、各拠点のERPデータを集約するDWHにデータベースマシン「Oracle Exadata」を採用している。

 今回、これらのシステムを一元的に運用・管理するため、Oracle Enterprise ManagerとSystemwalker製品群を導入した。

 同社では、世界各地のERPシステムからデータを集約するバッチジョブの管理、およびERP、DWHシステム全体の統合運用管理環境として、Systemwalker製品群を導入。また、Oracle Enterprise Managerとの連携機能を活用して、日本オラクルを含むマルチベンダーシステムの稼働監視を、Systemwalker上で一元的に行えるようにしている。

 具体的には、データベースやERPなどに発生した障害をOracle Enterprise Managerが検知すると、その詳細情報が自動的にシステム運用管理ツール「FUJITSU Software Systemwalker Centric Manager」(以下、Centric Manager)に渡される仕組みを利用した。この情報には、アラートの重要度やエラーメッセージの内容が含まれているので、システム管理者は、障害の詳しい内容をCentric Managerの管理画面上で確認でき、効率的な運用管理を実現したとのこと。

石井 一志