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大和ハウス工業、業務推進システムに「Exadata」を導入

バッチ処理時間を1/10以下に

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)と日本オラクル株式会社は26日、大和ハウス工業株式会社の業務推進システムが稼働するプライベートクラウド環境に、「Oracle Exadata Database Machine(以下、Exadata)」を採用したデータベースシステム環境を構築し、稼働開始したと発表した。

 大和ハウス工業では、運用管理の負荷軽減やシステム規模の柔軟な拡張のため、自社システムのプライベートクラウド化を進めている。その1つが、2010年にCTCが構築したプライベートクラウド型の業務推進システム「D-SMART」。販売管理/物件管理などの営業機能、部材管理/施工管理などの技術機能、定期点検管理/履歴管理などのアフター機能をはじめ、ポータル/スケジュールといった全社共通機能も含み、生産から営業、アフター、間接部門の業務をサポートしている。将来的には、大和ハウスグループの約3万4000人が使用する予定のシステムだ。

 D-SMARTはクラウド環境へ移行後も、活用範囲の拡大とユーザー数の急増によりシステム負荷が増え続けていたことから、今回、IT基盤の刷新を決定。大量のトランザクションを高速に処理でき、かつ高い拡張性を持つExadataの選定し、クラウド基盤に導入した。

 Exadataを採用したことで、CTCの検証では、従来90分要していた月次集計のバッチ処理が6分に短縮されたという。

川島 弘之