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GMOクラウドWEST、プライベートクラウド環境をパッケージ化したサービス

 GMOクラウドWEST株式会社は12日、ホスティングサービスブランド「WADAX」において、プライベートクラウドサービス「WADAXプライベートクラウド」を提供開始すると発表した。標準でHA構成を採用しており、高い可用性を提供できる点が特徴という。

 「WADAXプライベートクラウド」は、クラウド環境をパッケージ化し、わかりやすいプラン構成で提供するプライベートクラウドサービス。サーバー環境(仮想サーバー)のゲストOSとして、LinuxやWindowsなどユーザー企業が必要なOSを用意するだけで、最短1営業日での納品を可能にしているという。

 プライベートクラウドの基盤は、VMware vSphereを搭載した物理サーバー2台とストレージで構成された仮想環境を提供。これに、インターネット回線やグローバルIPアドレス、HA構成などをパッケージ化して一括提供する。ゲストOSの設定や仮想サーバー(VM)の新規作成は、VMware vCloud Directorの管理画面から自由に行えるとのこと。

 加えて、専用サーバーサービス「WADAX専用サーバー」とのハイブリッド構成にも対応しているので、クラウドの拡張性と専用サーバーの機密性を兼ね備えた環境を構築でき、システムの拡張や効率的なシステム運用を実現可能とした。例えば、アクセス増や大量のメール処理などにより、急な拡張性が求められるWebサーバーやメールサーバー、アプリケーションサーバーとしてはプライベートクラウドを利用しつつ、顧客情報や経営資料など、機密性の高い情報は専用サーバーで管理するといった利用法に対応する。

 なおスタンダードプランでは、サーバーは1台あたり6コア、メモリ24GBで、共有ストレージが500GB。インターネット回線は100Mbps(共有)が提供される。

 このほかセキュリティ機能として、サーバーへの攻撃を24時間監視するセコムトラストシステムズの「セコム不正侵入検知IPS/DDoS」を標準搭載。ネットワークシステム環境に応じて、大規模なDDoS攻撃や各種の不正アクセスを対象とした「WADAXプライベートクラウド」の運用ポリシーを作成し、セキュリティ脅威となるインシデント発生時には、即座にそれを防御するとのこと。

 価格は、スタンダードプランの場合で、初期費用が15万7500円、月額費用が12万6000円から。サービス提供を記念し、3月31日までに申し込んだ場合、初期費用を無料にするキャンペーンも行われる。

 なお「WADAXプライベートクラウド」は自由度が高い一方で、VMwareや仮想サーバーの構築・運用にサーバーの専門知識や技術が必要となるため、こうした技術・知識がなくても利用できるように、複雑な作業を代行する「WADAXマネージドサービス」も用意されている。

石井 一志