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MapR、Hadoop 2.2対応の最新ディストロを3月より提供~YARNをサポート

 マップアール・テクノロジーズ株式会社(以下、MapR)は12日、同社のHadoopディストリビューション「MapR」において、Hadoop 2.2を含む最新版を3月より提供開始すると発表した。新しいリソース管理機能のYARN(Yet Another Resource Negotiator)を含む、最新機能を利用できるという。

 新版では、YARNのリソース管理とスケジューリング機能により、Hadoopアプリケーションとクラスタのコンピューティングリソースを共有可能になったため、クラスタのユーティライゼーションだけでなく、全体効率が向上するという。

 また、MapRのデータプラットフォームをYARNと統合することにより、YARNのアプリケーションがHadoopクラスタ上でリソースを共有しながら動作する点も特徴。分散ファイルシステムやデータベーステーブルにおいて、データの読み書きや更新も行えるので、企業は、ビッグデータ向けのHadoopアプリケーションをさらに広範囲に開発、展開できるようになるとのこと。

 加えてMapRでは、Hadoop MapReduce 1.xとYARNスケジューラを、クラスタ内の同一ノード上で同時に動作できるようにした。これによりMapReduce 1.xユーザーは、リスクを伴うことなく、新しいHadoopスケジューラへ容易にアップグレードできる。

 なお、MapR上で動くYARNベースのアプリケーションは、MapRのディストリビューションが持つ高可用性、データ保護、ディザスタリカバリ(DR)、セキュリティ、操作性を継承しているとのこと。またMapRのファイルシステムは、ランダムな書き込みと読み出しが可能なため、YARNベースのアプリケーションは最新の運用データへアクセスでき、リアルタイム性が向上するとしている。

石井 一志