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富士通、柔軟な環境予約に対応した大学向けプライベートクラウドソリューション

 富士通株式会社は3日、大学向けのプライベートクラウドソリューション「FUJITSU 文教ソリューション UnifIDone(ユニファイドワン) キャンパスクラウド」(以下、UnifIDone キャンパスクラウド)を提供開始すると発表した。

 「UnifIDone キャンパスクラウド」は、いつでもどこからでも、学習や研究に利用可能な仮想デスクトップ環境を構築するためのパッケージソリューション。学生や教職員は、インターネットが利用できる環境であれば、自らのPCやスマートデバイスから簡単な操作で、大学内のリソースを予約あるいは利用できるという。

 こうした、仮想化環境利用時のプライベートクラウドへの接続、利用開始・利用終了(リソース解放)の手続きといった作業は、ユーザーフレンドリーなGUIから行えるため、簡単な操作で利用できるとのこと。

 また予約機能では、授業で使用するPCを期初に一括予約した場合、優先的に確保するようにしているため、授業で使いたい環境が空いていないといった問題を解消可能。持ち込みPCでの授業や、サーバー構築演習/グループ学修環境での利用といった、多様な学修形態の運用に対応するとした。

 管理者向けには、仮想化環境の空き状況の可視化や利用者制限など、さまざまな運用管理機能を備えており、大学内ICTリソースの統合管理と最適化を支援する。

 なお、このソリューションは、VMware vShpere、VMware Horizon View、VMware vCloud Directorで構成される仮想化基盤に、専用のアドオンを追加したパッケージとして提供され、仮想サーバー(IaaS)環境の予約・利用環境もオプションとして用意される。

 価格は、DaaS部分の基本パッケージが500万円(税別)、IaaSのオプション部分が250万円(税別)。別途、VMware製品による仮想化基盤が必要となる。

 富士通では、2016年度末までに約50大学への導入を目指すとのこと。

石井 一志