日立Sol、ファイルサーバースリム化製品の新版～大規模運用の負荷軽減

　株式会社日立ソリューションズは6日、ファイルサーバーの肥大化を抑制する「MEANS ファイルサーバスリム化ソリューション」において、新版「同 V.05-01」を11月29日より提供すると発表した。大規模ファイルサーバーでの運用を支援するため、Active Directory（AD）との連携強化や、ファイル自動復元機能の追加などが行われている。

　「MEANS ファイルサーバスリム化ソリューション」は、管理者が決めたファイル管理のルールに従って、ファイルサーバー内の不要なファイルの候補を抽出し、ユーザーに定期的に削除を促すことで、肥大化するファイルサーバー利用容量を削減するソリューションである。

　その機能の1つとして、一定期間利用されていないファイルを一時保管サーバーに移動し、ファイルサーバーにはショートカットのみを残すことで、ファイルサーバー利用容量のスリム化を図る機能も提供してきた。

　この機能では従来、一時保管サーバーのファイルが更新された場合、ユーザーからの申請により管理者がファイルサーバーへ戻していたが、新版では、ファイルの更新を自動的に確認して戻す「ファイル自動復元機能」が追加された。これにより、管理者の作業負荷を軽減できるほか、通常のファイルサーバーに保管しておく期間を短く設定できるようになるので、ファイルサーバーの利用容量をよりスリム化可能という。

　さらに、ADと連携して、システム管理者と運用者（フォルダの管理者）をグループ登録できるようになった。手作業で個人単位に変更を行っていた従来と比べると、管理者の負担を大幅に軽減するとともに、作業漏れを防止できる。

　加えて、画面デザインの改良による操作性の向上も実現した。内容が重複しているファイルや、ファイル名が類似しているファイルを削除候補としてリストアップして表示し、ファイルサーバーのスリム化を促すが、新版では、重複または類似しているファイルをアイコン表示することにより、削除候補のファイルをより分かりやすくしている。また、重複または類似しているファイル同士を並べて表示できるため、不要なファイル候補が一目で分かるとのこと。

　「MEANS ファイルサーバスリム化ソリューション」の価格はファイル数と容量に応じて変わり、200万ファイル（2TB）までの場合が115万5000円、400万ファイル（4TB）までが210万円、1000万ファイル（10TB）までが315万円、3000万ファイル（30TB）までが525万円。またファイル自動復元機能を利用するために必要な「MEANS 自動スリム化運用オプション」は、1000万ファイル（10TB）までが21万円、3000万ファイル（30TB）までが52万5000円となっている。