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マップアール、スループットが4倍以上に向上したHadoopソリューション「MapR M7」新版

 マップアール・テクノロジーズ株式会社(マップアール)は29日、企業向けHadoopディストリビューション「MapR」において、上位エディション「MapR M7」の新版を提供すると発表した。この新版では、NoSQLデータベースであるHBaseにおいて、局所的に発生する遅延を取り除くことにより、アプリケーションのスループットを4倍~10倍にまで高められるという。

 MapRは、Apache Hadoopをもとに可用性や性能を高めた商用ディストリビューションで、無償版の「MapR M3」以外に、有償版として「MapR M5」とMapR M7が提供されている。今回、新版が提供開始されたMapR M7は、HBaseの性能や可用性を強化している点がMapR M5との違い。新版ではさらに、HBaseの主要課題であったオンラインデータリード時の遅延を改善し、さまざまな負荷条件のもと、20ms以内で処理できるようになるとのことだ。

 なお、この新版は、すでにオンプレミス向けソフトウェアのダウンロード提供が開始されているほか、Amazon EMRとGoogle Cloud Platformでクラウド版を利用できるとしている。

石井 一志