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レッドハット、OSSを活用したITのモダナイゼーションを支援する「OSS Integration Center」

 レッドハット株式会社は18日、オープンソースソフトウェア(OSS)を活用し、顧客企業のIT環境のモダナイゼーションを推進する「Red Hat OSS Integration Center」(以下、OSSセンター)を開設したと発表した。33社のパートナー企業とともに、ワークショップから現状分析、インテグレーションまでの一連の作業を支援する。

 「OSSセンター」は、メインフレームやUNIXからのマイグレーションや、ルールエンジン(BRMS)などを用いたシステム再構築手法について顧客企業を支援する取り組み。メインフレーム、UNIX、DB/DC、COBOLといった分野に熟知した人材にて運営し、顧客企業の既存システムをクラウドレディにするため、OpenStackなどのOSSを活用した新IT基盤やクラウド環境への移行を、パートナー企業とともに推進するという。

 具体的なメニューとしては、第1弾として無償のワークショップを提供する。このワークショップでは、インフラ、規模、範囲なといった現行システムの状況や、新規アプリケーションの開発計画、移行アプリケーションなどをヒアリングし、ハイレベルなロードマップと、課題抽出、今後の検討スケジュールを提出するとのこと。

 またその後は、顧客企業の希望により、有償のコンサルティングや、パートナー企業のソリューションを活用した、具体的な導入支援を提供するとしている。

 なおレッドハットでは各パートナーを、アプリケーションの分析・移行を支援する「アプリケーションモダナイゼーションパートナー」、インフラの分析をして、クラウド導入も視野にいれたIT基盤を構築・支援する「インフラストラクチャモダナイゼーションパートナー」、移行ツールやクラウド構築の環境を提供する「ISVソリューションパートナー」、クラウド構築の基盤となるハードウェアを提供する「IHVソリューションパートナー」、クラウド構築の基盤となるサービスを提供する「クラウドサービスパートナー」の5つに分類している。

石井 一志