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「Windowsタブレットのセキュリティ機能を補完」
~ワンビ、遠隔データ消去ソリューションのパートナープログラムを新設
(2013/9/11 06:00)
ワンビ株式会社は10日、モバイルデバイスのデータを消去するクラウドサービス「TRUST DELETE Biz」の拡販を目的として、パートナープログラム「OneBe Partner Network Program」を設立すると発表した。
TRUST DELETE Bizは、PCの盗難・紛失時にディスク内に保存されているデータを遠隔から消去するソフト。サーバーへ消去命令を送るだけで、あらかじめ設定しておいた消去対象データを消去できる。また、一定期間インターネットに接続されないPCを自動ロックする機能や、GPS、無線LANなどを利用してPCの位置情報を取得する機能も搭載しており、さまざまな対応が可能だ。
今回、ワンビがパートナープログラムを新設したのは、Windows 8やSurfaceにより、Windowsタブレットへの需要が増えたことは背景にある。企業では、タブレットは使いたいが、入力はしたいというニーズが必ずあり、そうした場合にはandroid端末やiPadでは十分ではないケースがどうしてもあるという。また、既存のアプリケーション資産を有効活用したいといった場合も、Windowsタブレットが選ばれることになる。
しかし、企業で利用するためのセキュリティを考えた時、androidやiOSと異なり、Windowsに標準ではリモートワイプ機能がない点が問題になるのだという。もちろん、ディスク暗号化によるデータ保護は可能だが、リモートワイプと組み合わせることで対応できる局面が増えることから、暗号化とRUST DELETE Bizのようなリモートワイプソリューションを組み合わせて利用したい、という企業が多く存在するのだ。
これまでワンビでは、一部の先進的なパートナーとの協業によりTRUST DELETE Bizの前身であるTRUST DELETEを販売してきた。しかしこうしたニーズの高まりを受けて、より多くのパートナーと協業する必要が生じたことから、今回、パートナープログラムを立ち上げたとのこと。
ワンビ 営業部の藤原友人氏は、「お客さまには、企業ごとに異なるセキュリティポリシーがあるので、それをご存じのパートナーに提案していただくのがスマートだろう。当社はまだまだ小さな会社のため、1社だけで対応していくには限界があるし、全国をカバーするのも難しい」と述べ、プログラム立ち上げの理由を説明した。
プログラムのカテゴリには、パートナーの販売方針にあわせて以下の4つが用意されている。
1)「Distribution Partner Program」…ディストリビュータ向け
2)「System Integration Partner Program」…SIer向け
3)「Service Provider Partner Program」…SaaS事業者向け
4)「OEM Partner Program」…OEMパートナー向け
具体的には、それぞれのプログラムにおいて、パートナーのビジネス形態に適した営業/サポートを実施するほか、提案用の資料、同行営業やデモ実施などの支援をワンビより提供するが、在庫やコミットメントは一切不要とのこと。
なお、最初の段階では、1)では図研ネットウエイブ、ソフトバンクBB、パナソニック、丸紅情報システムズが、2)では大塚商会と豊田通商が、3)ではNECキャピタルソリューションとパナソニックシステムネットワークスが、4)ではNECパーソナルコンピュータが、それぞれ参加する。