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KVH、アジア太平洋地域のセキュリティサービスを拡張

マネージドサービスの強化やDDoS対策の提供など

 KVH株式会社は4日、アジア太平洋地域において、セキュリティサービスの機能とサポートを拡張したと発表した。

 具体的には、ファイアウォールサービス「KVH マネージド・ファイアウォール」、不正侵入検知/防御サービス「KVHマネージドIDS/IPS」、Webアプリケーションの脆弱性を調べる「KVH WebScan」の機能強化を行う。さらにセキュリティサービスを管理およびサポートするため、KVHの全セキュリティサービスを監視する「セキュリティ・オペレーション・センター(SOC)」を設け、24時間365日体制で多言語にてサポートするとのこと。

 このうち「KVH マネージド・ファイアウォール」では、以前からサポートしている「Juniper SSGシリーズ」に加え、「Cisco ASA シリーズ」のサポートを開始し、ユーザー企業の選択肢を増加させた。

 またライセンス式のサブスクリプションサービスとして、Juniperのファイアウォール上で機能する「KVH統合脅威管理(UTM)」サービスを追加。「マネージドUTMサービス」として利用可能になった。このサービスでは、通常のファイアウォールに加えて、ディープパケットインスペクション(DPI)、アンチウイルスフィルタリング、Webコンテンツフィルタリングなどの機能を提供する。

「KVH マネージド・ファイアウォール」で利用可能なファイアウォール機器。今回よりCisco ASA シリーズが選択可能になった
マネージドUTMサービス

 2つ目の「KVHマネージドIDS/IPS」では、日本市場向けにサポートしているIBMの「Proventia Network IDS/IPS」だけでなく、アジア太平洋地域で「HP TippingPoint IPS」を利用可能にした。

 3つ目の「KVH WebScan」は、これまで英語でのサービス提供に限られていたが、日本語UIでのサービスが開始され、サービス発注、スケジュール設定、レポート閲覧などを日本語で行えるようになった。KVHでは、このサービス開始に伴い、スキャン機能とエグゼクティブサマリー機能を8月30日まで試せる、無料トライアルキャンペーンも実施する。

「KVHマネージドIDS/IPS」でHP TippingPoint IPSを選択可能に

 さらに今回は、新サービスとして「DDoS対策サービス」も提供する。このサービスはDDoS攻撃を受けているか監視する「DDoSモニタリング」と、DDoS攻撃を緩和する「DDoSミディゲーション」が提供され、KVHの各種インターネットサービスに適用できるとのこと。

DDoS対策サービスとして、DDoSモニタリングとDDoSミディゲーションを提供する

石井 一志