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cstap、Android機を業務専用端末にするデバイス管理サービス「専用端末化サービス」

 サイボウズスタートアップス株式会社は、Android OS搭載端末を業務専用端末として利用するためのデバイス管理サービス「専用端末化サービス」を5月27日より販売開始すると発表した。利用料は管理台数5台まで月額3500円から。最大60日間無料使用できる。発売開始から1年で100社5000端末の導入を目指す。

 「専用端末化サービス」は「設定により機能を制限する」従来のモバイルデバイス管理サービス(MDM製品)とは逆の発想で、「設定により機能を追加する」デバイス管理サービスとなっている。専用端末化アプリケーションをインストールすることで、何も操作できない状態にして許可するアプリと利用時間などを設定する。

 サイボウズスタートアップスでは、従来の特定機能やアプリを制限する方法に比べ、利用可能な機能や時間帯を完全に管理でき、管理が楽なのが特徴だとしている。また、一般的に販売されている安価なAndroid端末を利用でき、ソフト開発においても一般的なAndroidアプリ開発環境が利用できることで、安価に業務専用機器としての利用が可能だという。

 対応するAndrois OSは、Android OS 3.0以降。WiFiの管理、GPS情報、アプリ利用ログなどの端末情報管理、リモート操作でアラーム、ロック、ワイプの端末管理、端末の利用画面制御機能を備える。また、利用時間の管理も可能で、利用できる時間や曜日(祝日設定含む)の設定ができる。

管理画面メインメニュー

 具体的には、端末の利用可能なアプリは企業の専用アプリのほか、地図アプリやToDo管理、乗り換え案内などの一般的なアプリもGoogle Playを参照して利用設定ができる。管理機能では、パソコンのウェブブラウザーからリモート操作でアラームを鳴らしたり、デバイス操作を不能にするロック、工場出荷状態にワイプするなどのデバイス管理が行える。端末の位置情報やアプリケーションの操作ログなども確認できる。

 またサイボウズスタートアップスでは、「専用端末化サービス」のリリースに合わせて、業務に必要な5つのパターンのアプリ――1)業務に必要な、報告等データを登録するアプリ、2)登録されたデータを確認、編集、追加コメントするアプリ、3)自社オリジナルの画面にするランチャーアプリ、4)フォトフレートとして登録した写真をプレビューするアプリ、5)社員の内線番号を案内するアプリ――を20万円(税別)、納期1週間で受託開発するサービスも開始する。

 なお、上記1)2)についてはサイボウズkintoneのライセンスが、また2)はそれに加えてフォームクリエイターのライセンスも別途必要となる。また、希望の仕様により1週間で納品できない場合があるとしている。

 利用料金 は、管理台数が5台まで月額3500円(年払い3万9900円)、10台まで月額6000円(年払い6万8400円)、20台まで月額1万円(年払い11万4000円)50台まで月額2万4000円(年払い27万3600円)。

端末の管理画面。左は管理している端末の一覧画面。右はリモートワイプやログ出力などのメニュー画面
管理している端末のGPS情報のログが参照できる
管理している端末のGPS情報により現在地を一覧できる
端末設定画面。利用許可アプリや接続させるWi-Fiの登録を行う
利用制限設定。利用できる曜日や時間を設定し、業務時間外の利用を制限可能
端末の設定画面。パスワードロックやワイプの設定などが行える

(工藤 ひろえ)