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NEC、SMBの経営を支援するクラウド型ビジネスプレイス「N-town」
多様な企業のサービスを連携利用できる“場”を提供
(2013/3/15 14:43)
NECは15日、中堅中小企業(SMB)の経営を支援するクラウド型ビジネスプレイス「N-town」を発表した。5月より提供する。
N-townは、さまざまな企業のクラウドサービスを提供する“場”を提供するもの。経営力や基幹業務の強化など経営上の重要テーマ領域でさまざまなサービスを用意するほか、経営セミナーから個別コンサルティングまでワンストップに提供する。
クラウドサービスは、経営強化・売上拡大・サプライチェーン強化・基幹業務など中心に、NECとパートナー企業との連携により、サービス開始時点で約20種(今後3年間で100種に拡充予定)を用意しており、それぞれのサービスが連携する仕組みとなっている。
ユーザーとなる会員企業は自社でIT資産を用意することなく、N-townで提供されるサービスの中から必要なサービスを利用可能。例えば、NECの販売管理サービスと、NIコンサルティングの営業支援サービス、鈴与システムテクノロジーの倉庫管理サービス、eBASEの商品データベースおよびEDIサービスを連携させることで、製品の受注から納品まで一連の業務をシームレスに実現する。N-townアプリケーション基盤上で提供されるサービス、パートナーデータセンターで提供されるサービスなどがN-townポータルに集約されることとなり、各サービスはシングルサインオンで利用することも可能だ。
“場”としてはWeb上に「インフォメーションパーク(知る・集う)」と「ショップ&オフィス(選ぶ・買う・利用する)」を用意。前者では、ビジネスコラムや経営診断といったコンテンツを用意。後者では提供サービスがビジネスシーン別や提供企業別に検索できて、その場で詳細な問い合わせやサービス購入が可能となっている。
また、会員企業向けサービスとして、日本能率協会コンサルティング(JMAC)などのコンサルタントによる経営相談や、企業間での情報交換、ビジネスマッチングの場なども合わせて提供。Web上での情報収集やサービスの購入・利用だけでなく、リアルサポートも充実させて、SMBの「ワンストップで調達したい」「経営もサポートして欲しい」「安価・短期間で利用したい」といったニーズに応える。
SMB企業にとって価値があるだけでなく、サービスパートナーや販売パートナーにとってもメリットがある。NECでは「当社が提供するSDKを利用してテンプレートやサービスを開発可能。サービスパートナーは自社サービスをN-townポータルを利用して全国へ販売できる。販売パートナーは自社サービスと他社サービスを組み合わせた提案が可能になるため、あらゆる顧客ニーズに対応できるようになる」(SMB事業担当 執行役員の松下公哉氏)と説明する。