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NEC、クロアチアでクラウドサービスを提供

現地通信事業者へクラウド基盤を納入、運用も担当

 NECは7日、クロアチアの大手通信事業者で固定通信・携帯電話・インターネットサービスを提供しているドイツテレコムグループ「Hrvatski Telekom(以下、T-HT)」と共同で、クラウドサービスを開始した。

 今回のクラウドサービスは、T-HTが主に中小企業向けにさまざまな業務アプリをSaaSで提供するもの。同アプリはT-HTと現地のISVが開発したビデオ会議、メール、ERP、CRMなどであり、エンドユーザーはT-HTの「Cloud Service Marketplace」にアクセスするだけで簡単に利用できる。NECは、T-HTのデータセンターにクラウドサービス基盤を構築し、同サービスの運用も担当する。両社は今後、順次アプリを拡充し、サービスを強化していく考え。

 NECは、通信事業者向けクラウドサービスについて、2009年からスペイン・テレフォニカグループと共同でサービスを提供している。その後、欧州、中南米、APACにおける20カ国以上の通信事業者と、SaaSや仮想PC型シンクライアントサービスなどを展開している。こうした国内外における通信事業者向けシステムの納入実績と、データセンター、サービスプラットフォーム構築、サービス提供のノウハウを組み合わせ、今後も世界各国の通信事業者に向けてビジネスを展開するとしている。

(川島 弘之)