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富士通FIP、暗号化ファイル転送システムのクラウド版~カスタマイズ可能な“専用型”も

 富士通エフ・アイ・ピー株式会社(富士通FIP)は6日、暗号化ファイル伝送システム「Confidential Posting」のクラウド版を、同日より販売開始すると発表した。

 「Confidential Posting」は、インターネットを経由して安全にファイルの受け渡しを行えるようにする、暗号化ファイル伝送システム。独自のラッピング技術を利用することで、受信者側ではID登録やセットアップをすることなく、ファイルを安全に送受信できるという。

 送られるファイルについては、インターネット回線に送出される前に、端末側でAES暗号化を行ってセキュリティを確保する仕組み。また、上司の承認がないとファイルを送れない承認ワークフロー、複数の相手先への一斉送信、あらかじめ指定したファイルの自動送信といった機能をオプションで提供する。

 従来は、サーバーをオンプレミス環境に設置するパッケージ版が提供されていたが、サーバーを持たずにデータを手軽に行いたいというニーズに応えて、クラウド版がラインアップに追加された。Active Directory連携など、ユーザー側で独自のカスタマイズが可能な「専用型」、安価で短期間の導入が可能な「共用型」の2つのメニューを用意する。

 クライアントPCの対応環境はWindows 7とWindows XPで、Internet Explorer 7/8/9、Java 6/7(送信者のみ)。

 価格は、共用型が初期費用10万5000円から、月額費用4万2000円から、専用型は個別見積もり。なお、9月30日までの期間限定で、共用型の初期費用を無料にするキャンペーンも実施される。

(石井 一志)