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CTC、Windows Server 2012 Hyper-Vを用いたプライベートクラウドソリューション

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は6日、プライベートクラウドソリューション「VM Pool」のラインアップを拡充すると発表した。日本マイクロソフトの最新サーバー製品を利用した「VM Pool Hyper-V 2012」を、同日より提供開始する。

 「VM Pool」は、標準基本設計に基づいた検証済みの状態でソフト、ハードを提供するプライベートクラウドソリューション。各種テンプレートを用いることにより、短期間でのシステム導入を実現しているのも特徴で、すでに200社を超える導入実績を持つ。

 今回提供される「VM Pool Hyper-V 2012」は、最新のHyper-VであるWindows Server 2012 Hyper-V(以下、Hyper-V 2012)と、それに対応した統合システム運用・管理ソフトのSystem Center 2012 SP1を組み合わせ、従来の「VM Pool Hyper-V」を刷新したもの。Hyper-V 2012をベースにしたサーバー仮想化に最適なサーバー、ストレージ、ミドルウェアを組み合わせ、システム設計・構築および仮想化環境の管理を容易にするという。

 対応サーバーは、HP ProLiantシリーズとCisco UCSシリーズ、対応ストレージはEMC VNXシリーズとNetApp FASシリーズ。運用・管理機能として、仮想化構成管理ソフトのSystem Center 2012 SP1 Virtual Machine Manager、ITインフラ全体の監視ソフトであるSystem Center 2012 SP1 Operation Manager、ITプロセスの自動化支援ソフトSystem Center 2012 SP1 Orchestratorを利用可能な状態で提供する。

 またオプションとして、ITインフラ全体のバックアップを実現するソフトのSystem Center 2012 SP1 Data Protection Manager、対象システムのパッチを管理するSystem Center 2012 SP1 Configuration Managerも用意した。

 なおCTCは、VM Pool Hyper-V 2012を最適な状態で顧客が導入できるように、マイクロソフト認定プログラム(MCP)試験のSystem Center 2012における合格者を20名育成し、支援体制を整えているとのこと。

 同社では、ストレージやソフト、システム構築などの周辺ビジネスを含めて、3年間で30億円の売り上げを目指すとしている。

(石井 一志)