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日立システムズ、簡便に設置できるマイクロデータセンターのグローバルモデル

 株式会社日立システムズは5日、マイクロデータセンターのグローバル対応モデルを、同日よりタイで販売開始すると発表した。また4月からは、シンガポールをはじめとする他の東南アジア地域でも発売するという。価格は個別見積もり。

 日立システムズのマイクロデータセンターは、サーバーラックにサーバーなどのIT機器や空調ユニット、無停電電源装置(UPS)などを組み込んだ屋内装置型のデータセンターシステム。特別な工事を行うことなく設置でき、電源をつなぐだけですぐにサーバールームとして利用可能な簡便性を持つため、データセンターやサーバールームを新設・利用する場合と比べて、導入・運用コストを大幅に削減できる。

 また、企業の成長にあわせた柔軟な移設・拡張にも対応。現地生産によって製造コストを圧縮しているほか、ASEAN各国に物流網を持つ日立物流との連携により輸送の効率化を実現し、従来製品よりも安価に提供できるようにした。

 さらに、ニーズに応じて、サーバー統合サービスや仮想化システムの導入、遠隔監視サービス、ヘルプデスクサービスなども利用可能なほか、東南アジア地域においてもITシステムを安定的に利用できるように、45℃の外気にも耐えられる設計となっている。

 なお日立システムズでは、主力事業として強化を図っているグローバルITサービス「GNEXT(ジーネクスト)」の1つにこの製品を位置付けており、NTT Comの現地法人であるNTT Communications(Thailand)などを通じて、東南アジアの日系企業や現地企業向けに拡販する考え。2015年度末までに、累計で10億円の販売を目指している。

(石井 一志)