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双日システムズ、双日マシナリーへThinAppによるアプリケーション仮想化を導入

 双日システムズ株式会社は12日、双日マシナリー株式会社のWindows 7への移行に伴って、ヴイエムウェア株式会社のVMware ThinAppを用いたアプリケーション仮想化ソリューションを導入し、経理システムの継続利用を実現したと発表した。

 双日の機械部門の中核企業である双日マシナリーは、クライアントPC環境を2012年12月末までにWindows 7へ総入れ替えする方針を固めていた。ところが、同社の経理システムはWindows 7対応に向けたバージョンアップを進めている最中で、PCのリプレースまでには作業が終わらなかった。そのため、経理システムを使用する約210台のPCのうち、60台はWindows 7仕様だったにもかかわらず、Windows XPへのダウングレードを余儀なくされていたという。

 双日マシナリーでは、経理システムを継続利用するため、残りのPCについてもダウングレードを行ったり、Microsoft Officeのみをバージョンアップしたりすることも検討したというが、膨大なコストや手間を考慮すると、採用までには至らなかった。そこで双日システムズでは、ThinAppによるアプリケーションの仮想化を提案し、これが採用されたとのこと。

 アプリケーション実行環境をOSから切り離して仮想化するThinAppでは、Windowsのバージョンに依存しないことから、カスタマイズされた経理システムを改修しなくとも、Windows 7の新しい環境でも動作を継続できる。また、検証から導入までが短期間で完了する点、双日システムズによる導入実績が豊富である点も加味して、双日マシナリーはThinAppの採用を決めた。

 なお、Windows 7を先行導入・ダウングレードした場合と比べて、1/3以上のコスト削減を実現したとのことだ。

(石井 一志)