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アバイア、モバイルコラボレーションが容易に導入できるスイート製品

「Avaya Aura Suite Licensing」を発表

代表取締役社長のロバート・スチーブンソン氏
各スイートの構成内容

 日本アバイア株式会社は8日、モバイルコラボレーションの導入を容易にする「Avaya Aura Suite Licensing」を発表した。3月4日より提供する。

 Avaya Aura Suite Licensingは、音声コラボレーション、モビリティ、ビデオ・Web会議などユーザーのニーズに応じて必要な製品を一括購入できるスイート製品。従来のラインアップに、新サービスのセッションボーダーコントローラ「Avaya SBC for Enterprise」とロールベースの認証ソリューション「Avaya Identity Engine」を追加し、導入しやすいように用途などに応じてスイート化したものだ。

 用途としては、SIPベースの音声コラボレーションを実現する「Essential Suite」、セキュアなBYODを実現する「Mobility Suite」、BYODに加えてビデオ/Web会議を実現する「Collaboration Suite」の3タイプを用意。価格は225ドル/ユーザーからで、従来の製品ごとにばらばらに提供するよりも最大40%お得という。

 Essential Suiteには、IP-PBX「Avaya Aura Communication Manager」、SIPサーバー「Avaya Aura Session Manager」、プレゼンスサーバー「Avaya Aura Presence」、簡易ボイスメール「Avaya CM Messaging」、クライアント「Avaya Flare Experience for Windows」、ソフトフォン「Avaya one-X Communicator」、CEBPミドルウェア「Avaya ACE」、Microsoft Lyncと連携させる「Avaya Client Applications」が含まれる。

 SIP電話機、ソフトフォン、デスクトップUCの統合に対応し、音声コラボレーションを実現する。価格は225ドル/ユーザー。

 Mobility Suiteには、Essential Suiteに加えて、セッションボーダーコントローラ「Avaya SBC for Enterprise」、クライアント「Avaya Flare Experience for iPad」、スマートフォン用ソフトフォン「Avaya one-X Mobile for SIP/iOS/CES」、メッセージングサーバー「Avaya Aura Messaging」、ロールベースの認証ソリューション「Avaya Identity Engine(近日提供予定)」が含まれる。

 モバイルコラボレーションやBYODを実現するためのスイートで、モバイルコラボレーション導入における企業の課題である「セキュリティ」を意識したパッケージ内容となっている。価格は325ドル/ユーザー。

 セキュリティ面で重要な役割を果たすのが、新サービスの「Avaya SBC for Enterprise」と「Avaya Identity Engine」。前者は、セッション・ボーダー・コントローラ。高度なToll Fraud ProtectionやDoS攻撃に対応するセキュリティ機能を提供するほか、リモートワーカーが利用するUCアプリケーションのVPNレスでのアクセスなどを実現する。後者は、デバイスプロファイルに基づいてネットワークアクセスを制御するロールベースの認証ソリューション。社外からのユーザーに対し、セキュアなゲストアクセスを提供するほか、許可のないデバイスに対して迅速なアクセス制限を行う。

 Collaboration Suiteは、Mobility Suiteに加えて、音声・Web・ビデオ会議サーバー「Avaya Aura Conferencing 7」、Radvisionのビデオ会議ソリューション「Scopia Desktop/Mobile」が含まれる。音声だけでなく映像を使ったコラボレーションを実現する。価格は525ドル/ユーザー。

(川島 弘之)