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タイトーのアイドル育成ゲーム制作現場を支える「サイボウズLive」

 サイボウズ株式会社は30日、株式会社タイトーがアイドル育成ゲームの制作プロジェクトに無料グループウェア「サイボウズLive」を採用したと発表した。イラスト制作の質を高め、社外制作会社とのメールのやり取りをなくし、業務の効率化を図っている。

 タイトーは「最高の『物語』を提供することで、世界中の人々の幸福に貢献する」という企業理念を基に、各種アミューズメントサービスを展開している。2011年にはケータイ・スマートフォン向けにアイドル育成ゲーム「アイログ」をスタート。

アイドル育成ゲーム「アイログ」のイラスト (C)TAITO CORP.2011,2013

 その制作プロジェクトにサイボウズLiveを採用した。タイトーのON!AIR事業本部「アイログ」制作チームでは、より顧客に愛されるアイドル育成というゲーム体験を作るため、イラストの質を高めたいと考えていた。そのイラスト制作は主に外部の制作会社と進めており、連絡手段はメールだった。しかし、締め切り前は確認のメールが集中して届くため、確認や返信に手間がかかってしまっていた。

 そこで2012年8月にサイボウズLiveの本格運用を開始。アイログ制作チームの企画担当とデザイナー、イラスト制作を依頼している外部企業ごとにグループを作り、データの共有や締め切りの確認に活用している。

 これにより、企画担当者とイラストレーターが締め切りを意識して制作を進められるようになったという。イラストのやり取りにはサイボウズLiveの掲示板を活用。タイトルに「締切日、納品内容」を記入することで、各イラストの締め切りと進ちょくを一画面で確認できるようになったため、フィードバックのスピードが上がったという。

タイトー「アイログ」チームと制作会社ごとにグループを作り、納品するキャラクターの締め切りと内容を記載している
グループトップの掲示板には、納品予定のデータが表示される。イラストをダウンロードせずにWebブラウザ上で確認することで、フィードバックが迅速になった

 また、副次的な効果として、気軽なやり取りが増え、制作の意図が伝わりやすくなり、完成品のイラストの質が向上したとしている。

担当者がイラストを確認後、気づいた点をイラストレーターにフィードバック

(川島 弘之)